■0-100km/h加速は4.7秒、最高速は263km/hに達する
ポルシェ初のSUVとして、ほかの高級車ブランドやスポーツカーメーカーにSUV化という多大な影響を与えたカイエン。現行型は3代目で、2023年4月にはマイナーチェンジを受けています。
2023年9月26日、プラグインハイブリッドモデルの新型「カイエンS E-ハイブリッド」の予約受注が開始されました。
新型「カイエンS E-ハイブリッド」はカイエンで3番目のエンジンが搭載された電動化仕様で、「カイエンE-ハイブリッド」と「カイエンターボE-ハイブリッド」の間を埋める仕様。高い実用性とハイパフォーマンスのバランスが重視され、SUVモデルであるカイエンだけでなく、クーペモデルの両方が設定されています。
2023年初めに全面改良された新型カイエンのハイブリッド技術が搭載され、新型「カイエンS E-ハイブリッド」も電気航続距離がさらに延長され、充電時間も短縮されています。
モーター走行は最長で90kmの航続距離(EAER City)を確保し、日常使いの大半をカバー。バッテリー容量は25.9kWhで、11kWの新しい車載AC充電器が搭載されています。
搭載されるパワーユニットは、260kW(353PS)を発生する改良版の3.0L V6ターボエンジン。130kW(176PS)のモーターと組み合わされ、382kW(519PS)のシステム出力と750Nmもの最大システムトルクを誇ります。0-100km/hを4.7秒でクリアし、最高速は263km/hに到達するというモンスターSUVです。
足まわりでは、「アダプティブエアサスペンション」の標準化がトピックス。パフォーマンスと快適性の向上の両立に寄与するとしています。革新的な2チャンバー、2バルブ技術が採用され、高い快適性とハイパフォーマンス、ダイナミックな挙動に至るまで、幅広いスプリングレートを実現します。
さらに、20インチ「カイエンSホイール」も標準装備され、エグゾーストシステムには、ブラッシュステンレススチール製デュアルツインテールパイプが用意されています。加えて、SUVモデルのカイエンに「シルバーエクステリアパッケージ」が、クーペモデルには「ブラックエクステリアパッケージ」が採用されています。
また、標準装備の「マトリックスLEDヘッドライト」が夜間走行時の高い安全性と快適性を確保。新しい革新的な「HDマトリックスLEDヘッドライト」がオプションで控えています。
一方のインテリアには、8ウェイシートをはじめ、走行モード選択用のモードスイッチを備える「スポーツクロノパッケージ」、ステンレススチール製ペダルパッド、「シルバーシェイド」塗装仕上げの「ディアマールインテリアパッケージ」が標準装備されています。
さらに、「Apple CarPlay」の新機能をはじめ、「My Porsche」アプリに追加された機能も快適なドライブをサポート。ポルシェは「Apple CarPlay」から簡単な車両機能にアクセスを可能にする、初めての自動車メーカーであると謳っています。車内ビデオ機能を含む新しいオプションの「パッセンジャーディスプレイ」、そして微粒子と有害物質を取り除く、新設計の「エアクオリティシステム」が高い快適性に寄与します。
スポーツカー顔負けの動力性能を備えつつ、日常使いの短距離であればEVとして十分に使える「カイエンS E-ハイブリッド」は、最新の高級SUVが備えている資質を満たした、新しい仕様の登場です。
●価格
「カイエン S E-ハイブリッド」:1591万円
「カイエンS E-ハイブリッドクーペ」:1656万円
(塚田 勝弘)