ヤマハの軽二輪スクーター「XMAX ABS」が6年ぶりモデルチェンジ。より精悍な「X」モチーフのフロントフェイス採用

■タイトなシルエットでスポーティさもアップ

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、249ccの水冷ブルーコア(BLUE CORE)エンジンを搭載する軽二輪スクーター「XMAX ABS(以下、XMAX)」を6年ぶりにモデルチェンジし、2023年10月2日に発売することを発表しました。

より精悍なフェイスデザインを採用
より精悍なフェイスデザインを採用

ヤマハ製スポーツスクーター「MAX」シリーズの250cc版として2017年に登場して以来、通勤・通学などの普段使いからバイク旅まで、幅広い用途に使う多くのユーザーに支持を受けているのがXMAXです。

新型では、最高出力23PSを発揮するパワフルなエンジン特性や、WMTCモード値33.8km/Lという優れた燃費性能などを継承。

「MAX」シリーズの象徴といえる「X」モチーフのスタイルをより強調した新デザインや、コネクティッド機能が充実した2画面構成の新型メーターを採用するなどで、各部をアップデートしています。

●高速道路も快適な軽二輪スクーター

XMAXは、前述の通り、初代モデルが2017年に登場したヤマハの軽二輪スクーターです。

スポーティなフォルムと俊敏な走りが魅力のヤマハ「MAX」シリーズに属するのがこのモデル。兄弟車には、561cc・直列2気筒エンジンを搭載する「TMAX560」を筆頭に、155cc・水冷単気筒エンジン搭載の「NMAX155」、124cc・水冷単気筒エンジンの「NMAX」をラインアップします。

ヤマハの新型XMAX(マットダークグリーン)
ヤマハの新型XMAX(マットダークグリーン)

なかでも、XMAXはシリーズ2番目の排気量249cc・水冷単気筒エンジンを搭載する、いわば次男坊的なモデルといえます。

軽二輪クラスに属することで、高速道路も走行可能で、ロングツーリングでも快適なエンジン特性を実現。モーターサイクルタイプのフロントフォーク採用などによる機敏な走行性能も魅力です。

ヤマハの新型XMAX(マットダークグレー)
ヤマハの新型XMAX(マットダークグレー)

また、滑らかな発進・加速を支える「TCS(トラクション・コントロール・システム)」などにより、さまざまな路面状況でも意のままに操れる感覚を味わえるマシンに仕上がっています。

●サイドカバーの存在感をより強調

最新モデルでは、まず、外観を刷新。「MAXシリーズ」の象徴であるブーメランモチーフのサイドカバーに、より存在感を強調したデザインを採用したほか、高いスポーツ性を予感させるタイトなボディシルエットを投入しています。

ヤマハの新型XMAX(レッド)
ヤマハの新型XMAX(レッド)

また、ヘッドランプ、ポジションランプ、テールランプ、ウインカーなど、各部にLEDを採用。特に、フロントフェイスには、「XMAX」を象徴する「X」モチーフの灯火類を装備し、スポーティで精悍なシルエットとなるような光りの演出を施しています。

メーターには、多彩な情報を表示する「4.2インチカラーTFTインフォテイメントディスプレイ」と、スピードメーターやオドメーターなどを表示する「3.2インチLCDスピードメーター」という、2画面構成の新型タイプを採用しています。

「CCU(コミュニケーション・コントロール・ユニット)」を内蔵したこのメーターは、スマートフォンとの連携も可能。専用アプリ「Y-Connect(ヤマハ・モーターサイクル・コネクト)」をインストールしたスマホとペアリングすることで、TFTインフォテイメントディスプレイに、電話やメールの着信、スマホの電池残量などを表示することができます。

また、スマホ画面では、エンジン回転数、スロットル開度などの表示、オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせや燃費管理、車両の最終駐車位置の確認などが行えます。

新作シートも採用
新作シートも採用

加えて新型では、足付き性に優れ質感も高めた新作シートと、それに合わせてスペース効率を見直したシート下収納ボックスも装備。

さらに、レバーストロークを増やし操作感を向上させた前後ブレーキ、「低・高」2パターンの可変式スクリーンに伴って動く新作スクリーンサポート、質感あるアルミ製バックミラーステーなどにより、細部までこだわった仕様となっています。

車体色には、「マットブルー」「マットダークグリーン」「マットダークグレー」「レッド」の4タイプを設定。価格(税込)は71万5000円です。

(文:平塚直樹

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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