■エントリーユーザー向けモデルでもドラレコに求められる機能、性能を搭載
「ケンウッド」ブランドのドライブレコーダーに新製品が加わります。前方と後方の同時録画に対応する前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MR480」が、2023年9月上旬から発売されます。
ドライブレコーダーは、前方と後方を録画できる2カメラモデルが主流で、JVCケンウッドによると、フルHD対応など高画質性能へのニーズが最も高い傾向にあるそうです。
夜間撮影や運転支援などの機能まで備えた高付加価値モデルを求めるハイエンドユーザーと、GPS内蔵や付属SDカードの充実など基本性能を重視して普及価格帯モデルを求めるエントリーユーザーに二極化されている状況になっています。なお、同社は2023年5月に、ハイエンドユーザー向けモデルとして、前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MR775C」「DRV-MR770」を発売済みです。
新製品でエントリーユーザー向けになる「DRV-MR480」は、高精細なフルHD録画に対応するとともに、前後2カメラともにHDR機能が搭載されています。さらに、リヤカメラには、より広視野角である(2020年6月発売の前後撮影対応2カメラドライブレコーダー「DRV-MR450」との比較)レンズが採用され、明暗差の大きなシーンも、ワイドで安定した映像による記録として残せます。
加えて、JVCケンウッド独自の映像技術と車載技術でチューニングされた「Hi-CLEAR TUNE(ハイクリアチューン)」により、総合的に画質を向上。高耐久、高信頼性の3D NAND型32GB microSDカードも付属するエントリーモデルで、3年間の長期製品保証も付いています。
先述したように、前後2カメラともフルHD録画に対応しています。ナンバープレートや標識など、走行時の映像を細部まで高精細に録画。さらに、前後2カメラにHDR(ハイダイナミックレンジ)機能が搭載され、前方、後方ともに、逆光下やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい白とびや黒つぶれを抑えることで、安定した録画を実現します。
フロントカメラには水平約122度、垂直約63度、対角約150度のレンズを、リヤカメラには水平約126度、垂直約63度、対角約150度の広視野角レンズが搭載され、前方、後方を広い範囲で録画が可能です。また、前後2カメラに、F1.8の明るいレンズを採用し、夜間やトンネルなどの暗いシーンの撮影に強いだけでなく、総合的に画質が向上されています。
録画機能は「常時録画」「手動録画」「イベント記録」「駐車監視録画(別売の車載電源ケーブル「CA-DR350」が必要)」に対応。また、長さ9.0mのリヤカメラ接続ケーブルが付属するため、大型のミニバンなどへの取り付けも可能です。
SDカードのエラーを未然に防止する「SDカードメンテナンスフリー機能」も用意されます。なお、同機で初めて使用するSDカードを挿入する場合(他機で使用した場合も含む)、録画設定を変更した際は、フォーマットが必要。
そのほか、「イベント記録」「駐車監視録画」の衝撃検知を可能とする前後、左右、上下の3軸「Gセンサー」も搭載されています。高感度GPSや測位衛星受信回路の搭載により自車位置を記録し、PC用連携ソフトで走行記録の確認が可能で、Windows/Mac PCで詳細なドライブ情報を確認できる専用ビューアーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER II」も付いてきます。27.5fpsのフレームレート設定で、LED信号機の無点灯記録を防止する機能も用意されています。
●商品名/型番/価格
前後撮影対応2カメラドライブレコーダー/DRV-MR480/オープン価格(2万9800円前後)
(塚田 勝弘)