愛車のバイクをピックアップトラックに積んでみたい【バイクのコラム】

■ホンダ青山ビルで憧れの組み合わせを見た

ホンダが北米向けに生産しているピックアップトラック「リッジライン」。280馬力のV6エンジンと9速ATの4WDパワートレインとなっている。
ホンダが北米向けに生産しているピックアップトラック「リッジライン」。280馬力のV6エンジンと9速ATの4WDパワートレインとなっている

先日、ホンダの青山ビル前を通りかかったとき、同社が北米市場で展開しているピックアップトラック「リッジライン」が展示されているのを見かけました。

現行で2代目となるリッジラインは、ホンダらしくユニボディフレームかつ四輪独立懸架となっているピックアップトラックで、V6エンジンは横置きに積まれるなど、モノコックボディの乗用車的な設計思想で作られているのが特徴です。

北米で愛されるピックアップトラック・カテゴリーのモデルですから、乗り味やけん引性能を考えても、リヤを駆動していることは必須であり、リッジラインは電子制御4WD専用の駆動方式となっています。

それはさておき、筆者がホンダ青山ビル前での展示に注目したのは、リッジラインが珍しかったからだけではありません。

その荷台に、2台のオフロードバイクが積まれていたからです。

日本では、サーキットなどにバイクを運ぶための車(トランポ)としては、ハイエースなどの1BOXが主流で、小さめのバイクであれば軽バンや軽トラをトランポとして利用するというユーザーもいますが、ピックアップトラックを使っているという方は、かなり少数派でしょう。

●競技用オフローダーを載せるのが似合う

テールゲートを開けた状態であれば76インチ(193cm)の荷台長を確保できるという。
テールゲートを開けた状態であれば76インチ(193cm)の荷台長を確保できるという

しかしながら、リッジラインとオフロードバイクという組み合わせは、とても似合っています。

アメリカホンダのホームページでリッジラインの紹介を見ても、同様にオフロードバイクを積んで激走しているシーンがあったりします。こうした使い方が珍しくないお国柄だからこそ、日本で見ても似合っていると感じるのかもしれません。

ちなみに、リッジラインのテールゲートは左ヒンジの横開きと下ヒンジの縦開きの両方に対応したデュアルアクションなのが特徴ですが、縦開きにした状態で、テールゲートを荷台の一部として使うことも想定されているということです。

テールゲートを開けた状態で荷物を積んだときに、荷物が落ちないようにするパイプ製のアイテムも用意されています。その「ベッドエクステンダー」を利用したときに対応できる貨物の長さは、最大76インチ(約193cm)ということです。

バイクを搭載する際には、ハンドルを左に切って斜めに載せることが多いですから、これだけの積載能力があれば、けっこう大きなバイクであっても余裕で対応できそうです。

●三菱トライトンの導入が待ち遠しい

三菱自動車がアジア・オセアニア地域などで販売している「トライトン」。日本導入も期待される。
三菱自動車がアジア・オセアニア地域などで販売している「トライトン」。日本導入も期待される

残念ながら、ホンダは青山ビルの前に展示したリッジラインの日本導入は予定していないようです。ピックアップトラックにバイクを載せてオフロード走行を楽しむ…といった二輪&四輪ライフを送るのは夢なのかもしれません。

いやいや、日本でもトヨタ・ハイラックスは新車販売されていますし、三菱自動車も新型「トライトン」を日本導入する計画があることを発表しています。

実際に荷台サイズを確認してみないと何ともいえませんが、トライトンのスタイリングは趣味のバイク用トランポとして利用するのが似合いそうに思えます。

もっとも、ピックアップトラックは荷台が高い位置にありますから、ラダーレールの角度がキツくなりがちで、バイクを載せるときの難易度は高くなるでしょう。それでもかっこよさを優先したくなるほど、ホンダ青山ビルで見かけたバイクを載せたリッジラインの姿は魅力的だったのです。

自動車コラムニスト・山本 晋也

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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