コミコミ50万円以下!? 新入生にオススメのチョット意外なクルマベスト3(北森涼介)

大学生、専門学校生になった皆さん、おめでとうございます。
皆さんはもう運転免許証を取得なさいましたか?

どうせ大学なんて、入学式の後はオリエンテーションだとかなんだとかで、授業が始まるのなんてゴールデンウィークのチョット前。だからその隙に免許を取っちゃいましょう。

ただ、免許の取得で教習所に通うとかなりお金がかかるので、クルマを買うお金なんて無いよ、という皆様に送るコミコミ50万円以下のオススメ車種。
なんせ筆者はここ7年くらい、車両価格20万円以上のクルマを買ってませんから、この価格帯は専門家です。絶対に損はさせません。

まずは、クルマで思いっきり飛ばしたい人向けにはスズキのスイフトスポーツ。それも初代の1500cc!
2003年から2005年まで製造されたHT81Sの初代スイフトスポーツですが、車重930kgで115馬力と、かなり軽量なクルマにそこそこ強力なエンジンを積んでいます。ノーマルで買っても標準シートがレカロなので飛ばしても身体が振り回されることもありません。

軽自動車がベースだったので発表当時はよくバカにされていましたが、軽い割にはボディ、特にフロントのサブフレームがしっかりしているので、ラリーやダートトライアルで活躍していました。ちょっと欲が出てきたらアフターパーツもまだまだ豊富。壊れても中古部品は山ほどあるしで、走りたい人には打ってつけ。でも、お洒落なキャンパスライフは遠くなるかもしれませんね。

中古相場は5万kmで40万円、10万kmで20万円アンダーです。

続きましてはトヨタのプロボックス。営業車に使われるライトバンです。
何でライトバンなんか?と思われるかもしれませんが、とにかく壊れません。壊れないことにかけてはランドクルーザー並みといえるでしょう。 トヨタの商用車はハイエースもそうですが、20万kmまでなら余裕です。

だいたい男子学生なんてお金が無いんですから、壊れるようなクルマを買って修理代に泣いていてはいけません。プロボックスは定期点検さえしかっりとやっておけば壊れるところなんてほとんど無い。余計なものが一切ついてないともいえますが。

キャンプだスノボだ、といった場合でもガシガシ積めますし、宿がなくても2名までなら車中泊もOK。過積載上等の足回りですが、実は空荷でも乗り心地は悪くない。

そして、飛ばしたい人にもプロボックスはいいんですよ。ヴィッツのスポーツパーツが使えちゃうところも多いし、ショックやスプリングは専用品も出ています。工夫次第でモンスターマシンに変身です。

中古相場は6年落ち10万kmオーバーで25万円

お洒落で優雅なキャンパスライフを送りたいと思っている、あなた!
あなたにはとっておきのクルマをオススメしましょう。

VOLVO V40! 2001年式から2004年式が特にオススメ。

いきなり外車です。スウェーデンです。これでIKEAに乗りつけて100円のホットドッグを主食にする生活も悪くありません。で、バイト代が入ったらロースとビーフでもミートボールでも、好きなものを食うとか。

別にIKEA専用車って訳ではありません。ひと目で外車ってわかるところがいいんですよ。1800だろうが2000のターボだろうが見た目が全く変わらない。革内装でも布内装でも、エンジンがどんなものでも、年式と走行距離が同じなら、ほぼ同価格帯。こまめに洗車をしてやれば、10年落ちでもバレないくらいに塗装が強い。

筆者はこれのセダンのS40を9万8千円で買って、一年半ほど乗っていました。日本ではベンツやBMW、アウディに次いで高級外車としての一般認知度が強いので、東京日本橋の六ッ星超高級ホテル「マンダリンオリエンタル東京」でドアボーイの方に普通にドアを開けてもらえます。とりあえずミーハー的に外車オーラを味わうには最適です。

ひとつ欠点があるとしたら、購入後の次の車検は通すのにだいぶお金がかかりそうなこと。下回りのゴム部品がほとんど限界ギリギリの交換時期に来ているので、これを全部取り替えたら多分、もう一台同じ程度のボルボV40が買えちゃう。

というわけで、ボルボV40を買うときは、なるべく車検残の長いものを買いましょう。できれば18ヶ月以上のものを。で次の車検を通さずに違うクルマに買い換えちゃいましょう。ボルボV40の次は2代目メルセデスベンツAクラスがかなり安くなっているはずなので。

ボルボV40の中古相場は10年落ち5万kmで15万円から。
ちなみにエアコンを動かすとメチャクチャ燃費が悪いですけど……。

ところで、上記の3台って、マニアックではないですよね?

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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