■V8を維持、4.4リッター「S63」エンジンを継承し最大800ps
BMWは現在、「5シリーズ」に設定される「M5」新型を開発中ですが、その派生ワゴンとなる「M5ツーリング」市販型プロトタイプのティザーイメージが公開されました。
M5ツーリングは、1992年の「E34型」から2007年の「E61型」に設定されていたワゴンです。
E34型では直列6気筒エンジン、E61ではV型10気筒エンジンを搭載、現在はコレクターズアイテムとなり、人気を集めています。新型モデルでは、ハイブリッドパワーと全輪駆動を搭載した初のM5ワゴンとなるでしょう。
公開されたティザーイメージは、カモフラージュがほどこされたプロトタイプと、黒い布で隠された量産型で、いくつかの角度から示されています。
そこには、新型「Eクラス ワゴン」よりも直立したテール、スプリットタイプのルーフスポイラー、膨らんだフェンダー、そして「M」のトレードマークであるクワッドエキゾーストパイプを備えていることがわかります。
キャビン内では、12.3インチのインストルメントクラスターと、14.9インチのインフォテインメントスクリーンを装備、基本的には5シリーズ新型のレイアウトと同様ですが、シートのボルスターを厚くし、トリムを修正するなどスポーツ仕様となるでしょう。
パワートレインですが、最大のライバルであるメルセデス・ベンツはAMG「E63」を直列6気筒に小型化する計画を立てていると思われますが、M5はV型8気筒を維持、4.4リッター「S63」エンジンを継承すると思われます。また、電気モーターによりブーストされ、最高出力800ps以上・最大トルク1,000Nmという驚愕なスペックが噂されています。
M5ツーリングのデビューは、最速で2023年内と予想されます。