■両モデル合わせて約1年で5万台の生産を達成
軽乗用車のバッテリーEVである日産「サクラ」、三菱「eKクロス EV」を合わせた生産累計台数が、生産開始から約1年で5万台に達したそうです。
とくに日産サクラは、街中でも見かける機会が多くなっている印象を受けます。
なお、2023年4月の軽自動車販売ランキング(全軽自協調べ)によると、日産サクラが2370台で12位にランクイン。両モデルに限りませんが、半導体不足などによる生産への影響もあったため、実際のニーズと販売台数はリンクしていないはずで、注文一時停止の期間がなければ、もっと台数を伸ばしていたはずです。
両EVを生産しているのは三菱自動車の水島製作所です。三菱i-MiEV(アイ・ミーブ)、日産リーフというバッテリーEVを送り出してきた両社。三菱、日産にとって過去最大規模の台数となるバッテリーEV生産を実現するため、世界初の量産EVのアイ・ミーブやミニキャブ・ミーブで培った三菱の軽EV生産技術、そして日産が持つ最新のEV生産技術を結集。
日産「サクラ」と三菱「eKクロス EV」の内外装や走りからも分かるように、高い品質とコスト競争力での生産を実現しています。日常の買い物程度であれば、WLTCモードで180km(実走行距離は、7割から8割程度でしょう)でも不足はない、と判断している方も多いはず。
スズキとダイハツ、そしてトヨタは、2023年度内にバッテリーEVの商用軽バンを、ホンダも軽商用EVを2024年春に発売予定とアナウンス済みです。
サクラ、eKクロス EVを追う他メーカーの軽乗用BEVがいつ出てくるのかも気になるところです。
(塚田 勝弘)