ヤマハ発動機が世田谷区三宿エリアでモビリティを活用した社会実験を2023年5⽉20⽇・21⽇に共催【三宿モバイルパークレット】

■ヤマハ発動機のスローモビリティのプロトタイプを配置して、通行者の休憩スペースとして活用

ヤマハ発動機は、2023年5⽉20⽇(土)・21⽇(日)の2日間、社会実験の「三宿モバイルパークレット」を開催します。

世田谷区三宿エリアで活動する三宿四二〇商店会と共同開催される「三宿モバイルパークレット」は、2022年にも行われ、道路空間の新しい有効活用が検証されます。

2022年に行われた実証実験の様子
2022年に行われた実証実験の様子

北米などでは、車道のパーキングスペースをカフェスペースや休憩スペースとして活用する「パークレット」という取り組みが広まっています。

パークレットとは、歩車道境界の車道側にあるパーキングスペースにデッキやベンチ、プランターなどを設置して、飲食や休憩だけでなくギャラリーやワークスペースなど、様々な目的で活用する手法です。

こうした取り組みを日本でも取り入れようと、数年前から全国各地でパークレットの社会実験が行われていますが、道路交通法や設置に関する費用、手間、施設の管理などの様々な面で課題が多く、広く普及するには至っていません。また、道路が狭すぎるなどの問題もありそうです。

2023年の展開イメージ
2023年の展開イメージ

今回の社会実験では、こうした課題に着目し、デッキやベンチなどの施設をモビリティに置き換えた「モバイルパークレット」として行われます。費用や設置の手間、管理の課題を解決するとともに、現行のパーキングスペースに車両を止める、というシンプルでフレキシブルな方法によって、今後の道路空間活用の可能性、手法の普及の可能性がされます。

三宿四二〇商店会は、地域の道路環境や交通安全に関するリサーチと問題解決を行う「Safe Mishuku Project」を以前から実施。その一環として、地域の高齢者の外出機会の支援などを目的として、街中の休憩スペースになるベンチを歩道空間の道路占用によって設置されます。

「三宿モバイルパークレット」では、ベンチ周辺の歩道空間と車道側のパーキングスペースが活用されます。ヤマハ発動機のスローモビリティのプロトタイプを配置して、通行者の休憩スペースなどとして利用できるようになります。スローモビリティのプロトタイプは、設置場所や時間帯によってレイアウトを変更し、最適な使用形態の実証実験が行われます。

隣接する商店会加盟店「CRAFT CHOCOLATE WORKS」「Knot 三宿」とも連携し、店舗、歩道や車道を一体的な空間として、モビリティの滞留によって生まれる都市空間、街づくりに対する新しい価値が検証されます。

■三宿モバイルパークレット2023
●開催日時:2023年5⽉20⽇(⼟)、21⽇(⽇)11:00〜20:00
●会場:三宿通り 第1会場:CRAFT CHOCOLATE WORKS 前/第2会場:Knot三宿 前
●主催:三宿四⼆〇商店会
●協力:国士舘大学 都市デザイン研究室、昭和女子大学 鶴田研究室、世⽥⾕区世⽥⾕総合⽀所 街づくり課
●協賛:ヤマハ発動機
●企画・運営:4FRAMES、ヤマハ発動機

(塚田 勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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