平塚 直樹 
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■RSV4の新色「タイムアタック」は名前もアグレッシブ
バイクのジャンル中で、最もスポーティで高性能なモデルが「スーパースポーツ」です。
世界最高峰の2輪レース「MotoGP」や、市販車ベースのマシンで競う世界戦「WSBK（スーパーバイク世界選手権）」を戦うレーシングマシンをオマージュしたフルカウルのスポーティなスタイルや、レースからフィードバックされた数々の先進技術を投入。
サーキット走行にも対応する俊敏な走りなどにより、世界中のスポーツバイク好きから高い支持を受けています。
そんなスーパースポーツの中で、イタリアのバイクブランド「アプリリア」がリリースするのが、1000ccの「RSV4ファクトリー」と660ccの「RS660」。
いずれも、アプリリア自慢のハイパワーなエンジンや、最新の電子制御システムなどを搭載することで、高い動力性能を発揮することが魅力です。
アプリリアを国内で取り扱うピアッジオグループジャパンでは、そんなRSV4ファクトリーとRS660の2023年モデルを発表。いずれも、ブラックを基調としたレーシーな新色などを採用していることが特徴です。
●RSV4ファクトリーの2023年モデル
アプリリアが誇る1000ccのスーパースポーツモデルがRSV4ファクトリー。MotoGPに参戦するアプリリア製ワークスマシン直系のスタイルやテクノロジーを投入した、まさにハイパーなスポーツモデルです。
2021年にモデルチェンジを受けた現行モデルでは、217psもの最高出力を発揮する独自の1099cc・65度V型4気筒エンジンを搭載。欧州の最新排気ガス規制ユーロ5に対応しながらも、最高速度は305km/h以上をマークするといいます。
また、サイドカウル前部の左右には、一体型のウイングレットも装備。MotoGPをはじめ、近年のレーシングマシンに多く採用される空力パーツの採用により、高速走行時の安定性向上や、コーナー立ち上がりで前輪が浮くウイリーを抑制するなどの効果を生み出します。
足まわりでは、サスペンションに電子制御式のオーリンズ製スマートEC2.0セミアクティブサスを採用。セミアクティブモードとマニュアルモードが選択可能で、ショックアブソーバーやフロントフォークの調整・セッティングなどが、ハンドルバーのボタンで簡単に行うことができます。
そんなRSV4ファクトリーの2023年モデルでは、ブラックを基調とした2タイプのカラーを設定。なかでも、新色の「タイムアタック」は、ブラック×レッドの配色でアグレッシブなイメージを演出していることが魅力です。サーキットでコンマ1秒を競うレーシングマシンを想起させるネーミングもいいですね。
もう1色は、継続色となる「ウルトラダーク」。こちらは、ブラックをベースに、車名やメーカー名のロゴ、ホイールなどにゴールドをあしらうことで、高級感も演出しています。
価格（税込）は339万9000円です。
●RS660の2023年モデル
一方のRS660。こちらは、659ccの並列2気筒エンジンを搭載したミドルクラスのスーパースポーツです。
大きな魅力は、最高出力100psを発揮する高性能なエンジンと、装備重量183kgという軽量な車体をマッチングしていること。重量配分を最適化したフレームやスイングアームなどと相まって、ストリートからサーキットまで俊敏な走りを楽しめます。
また、最新の電子制御システム「APRC（アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール）」も採用します。
路面状況に応じて後輪の滑りなどを抑制する「ATC（アプリリア・トラクションコントロール）」、スタート時などに前輪が浮くウイリーを抑制する「AWC（アプリリア・ウイリーコントロール）」、スロットルを閉じた時のエンジンブレーキを制御する「AEB（アプリリア・エンジンブレーキ）」などを採用。
また、クラッチ操作なしでシフトチェンジのアップ／ダウンが可能な「AQS（アプリリア クイックシフト）」も装備するなどで、優れたパフォーマンス性能と高い安全性を両立しています。
そんなRS660の2023年モデルでは、新色2タイプを設定。アプリリアのワークスレーサーを彷彿とさせる「レーシングブラック」と、ブルー×ホワイト×レッドの配色がスポーティな「トリビュート」を用意します。
価格（税込）は、159万5000円です。
（文：平塚直樹）
