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■ブラックの車体に赤ウイングでより精悍に
今や幅広いユーザーに人気が高い50cc超125cc以下の原付二種バイク。50cc以下の原付一種と比べ、30km/hの速度制限や2段階右折がなく、車体価格も比較的リーズナブル。
また、四輪車の任意保険にファミリーバイク特約をつけることで保険をかけられるなど、維持費もかなり安くできるほか、軽い車体は免許取り立ての初心者はもちろん、久々にバイクに乗るリターンライダーにも扱いやすいなど、さまざまなメリットがあることで大きな支持を受けています。
そんな原付二種バイクのなかでも、手軽にスポーティな走りを楽しめることで人気なのが、ホンダの「グロム」。
前後12インチのタイヤや倒立フロントフォーク、123cc・空冷単気筒エンジンには5速ミッションを採用するなどで、街乗りからツーリングまで、幅広いシーンで軽快なライディングを味わえるモデルです。
そのグロムに2023年モデルが登場。新型は、遊び心満点のフォルムはそのままに、ボディカラーを刷新したほか、最新の令和2年排出ガス規制にも適合させています。
●5速ミッションで操る楽しさを追求
2013年の登場以来、コンパクトで扱いやすい車体サイズと、大型スポーツモデルを彷彿させる本格的な装備などで、ロングセラーを続ける原付二種スポーツがグロムです。
2021年にマイナーチェンジを受けた現行モデルでは、カタマリ感と躍動感を両立したスタイルに、カウル取付けボルト周辺へ円形のガーニッシュを採用するなどで、遊び心も演出。ボリューム感あるデザインのLEDヘッドライトなどで、よりアグレッシブな顔付きになっています。
エンジンには、123cc・空冷単気筒を搭載し、最高出力10ps/最大トルク1.1kgf・mを発揮。先代モデルの4速ミッションから5速ミッションに変更することで、スポーツモデルとして、より操る楽しさをアップさせていることもポイントです。
また、足まわりには、1チャンネルABSを標準装備することで、制動時の安定性も実現。デジタルメーターには、ギアポジションインジケーターやREVインジケーターも装備し、高い利便性も誇ります。
●燃費性能はやや落ち、でも出力などはキープ
その2023年モデルでは、最新の令和2年排出ガス規制に適合。燃費性能はWMTCモード値で68.5km/Lから66.3km/Lと、ほんの少しだけ落ちましたが、最高出力など主要スペックはほぼキープしています。
また、ボディカラーに新色を採用。「アステロイドブラックメタリック」は、ブラックの車体にレッドのウイングマークや車名ロゴなどを採用し、力強く精悍な印象を演出しています。
一方、「ゲイエティーレッド」は、レッドの車体にホワイトのウイングマークなどにより、レーシーな雰囲気を醸し出していることが印象的です。
価格(税込)は39万500円。昨今、さまざまなモデルが値上がりするなか、5500円アップに留まっていることもうれしい点です。なお、発売日は2023年6月15日(木)の予定です。
(文:平塚 直樹)