■車内の置き去りを防止する「降車時確認機能」と「自動検知機能」を新たに搭載
パイオニアの「NP1」は、スマート音声ナビや次世代通信型ドライブレコーダー、車載Wi-Fi(Wi-Fiスポット対応)などに対応するオールインワン車載器です。
このほどパイオニアは「NP1」の特別仕様モデルが、内閣府の「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置」に関するガイドラインに適合する製品として認定を受け、4月から順次出荷を開始すると明らかにしました。
幼児が送迎バスに置き去りにされる痛ましい事故を受け、国土交通省は2022年12月、事故が起こらないよう「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」を策定。ガイドラインでは、ヒューマンエラーを補完する置き去り防止装置として認められる製品の要件を定めています。
2023年4月から、幼稚園や保育園、こども園などの4万台を超える送迎バスなどを対象に、置き去り防止装置の設置が義務づけられます。なお、1年間の経過措置も設けられています。
今回、「NP1 車内置き去り防止安全装置」として製品認定を受けた「NP1」特別仕様モデルは、世界初のAI搭載通信型オールインワン車載器「NP1」のセキュリティ監視機能を中心に、車内の置き去りを防止する「降車時確認機能」「自動検知機能」が新たに搭載されたモデルです。
無線通信のOTAにより、ユーザーの使い勝手や機能が向上する「NP1」の特色を活かし、2023年2月から川越市内にある3つの幼稚園(川越幼稚園・川越双葉幼稚園・ひまわり幼稚園)の協力のもと、実証実験などを通して、多忙な業務を抱える園に寄り添った使い勝手になるよう、改善にも取り組んでいるそう。
同社は、未来の移動体験の創出を目指し、事業を通じて優先的に取り組むテーマのひとつに、「事故リスク削減」を挙げています。モビリティ領域における社会課題を最先端技術で解決し、子ども置き去りによる事故ゼロを目指す構えです。
送迎バスに置き去りにされるという痛ましい事故を、最新技術で防ぐ取り組みが、パイオニアのように各メーカーの努力によって推進されることが期待されます。
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
パイオニアNP1特設サイト
https://shop.pioneer.jp/lp/syanaiokizari_boushi.html?ad=pr