■広大なスペースを2人でゆったり使うならぴったりな選択肢
ついに正規導入された日本向けのフィアット・デュカトは、標準タイプ、ロングホイールベース版、ロングホイールベース/ハイルーフ仕様が設定されています。それぞれのディメンションは以下の通りです。
「L2H2」:全長5410×全幅2050×全高2525mm、ホイールベース3450mm
「L3H2」:全長5995×全幅2050×全高2525mm、ホイールベース4035mm
「L3H3」:全長5995×全幅2050×全高2765mm、ホイールベース4035mm
バラエティに富むそんなデュカトですが、2023年のジャパンキャンピングカーショーはフィアットプロフェッショナル正規販売ディーラーによる、まさに「デュカト祭り」といえるほどの出展ラッシュで、目玉モデルになっていました。
業界大手のキャンピングカー・ビルダーであるトイファクトリーもデュカトをベースとした多彩なモデルを初公開。
「DA VINCI(ダヴィンチ)」「Origin(オリジン)」、そしてトイファクトリー定番の「BADEN(ユーロバーデン)」が出展されました。
「FIAT DUCATO DA VINCI 6.0 Concept」は、ロングホイールベース仕様をベースに、左右開き式の75L冷蔵庫、シャワーなどのサニタリールームを完備する最上級クラスのレイアウトが広がります。
前席を後ろ側に回転させることで、4人がテーブルを囲めるダイネットのほか、後部には長さ1950×幅1270mmというゆったりしたベッドを備えています。
なお、大人2人がゆったり旅をする仕様ではあるものの、広大なスペースを活かし、オプションであと2人の就寝にも対応。子どもが2人いる4人家族も十分にカバーするほか、ベッド下などに多くの荷物を積載できます。
ハイルーフ仕様でなくても全高が2525mmもあるため、頭上まわりに十分な余裕があり、約6mの全長を許容できる駐車場や道路事情であれば、魅力的な選択肢になりそうです。
●ベース車:フィアット・デュカト
●ボディサイズ:全長5990×全幅2050×全高2520mm
●搭載エンジン/トランスミッション:2.2Lディーゼル/9AT
●駆動方式:FF
●乗車定員/就寝人数:4名/2人(オプション+2人)
●標準装備:衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロール、レーンディパーチャーウォーニング、デジタルルームミラー、電動パーキングブレーキ、USBポート、プッシュエンジンスタート、10インチタッチパネルモニター、ワイヤレスチャージングパッド、本革巻きステアリング、7インチマルチファンクションディスプレイ、フルオートエアコンなど
●オプション:TOYオリジナルフロアマット、大型ルーフベンチレーター、リチウムイオンバッテリー、サブバッテリー追加
●車両本体価格:1397万円
●展示車両価格:1531万1670円
(文・写真: 塚田勝弘)