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■公道走行可能モデル?GR86のタイムアタック仕様
昨年の2022年に引き続き東京国際カスタムカーコンテスト2023のチューニングカー部門で最優秀賞を獲得したVaris。
その受賞モデルであるGR86 WIDE BODYはタイムアタックモデルではあるものの、公道走行を考慮したエアロとチューニングで、タイムアタックマシンでありながら車検での構造変更を行ったうえで公道走行可能モデルとして出展されていました(東京オートサロン2023出展情報は構造変更認可前の情報で掲載)。
公道走行を考慮したということで派手なカナードは付いておらず、フロントバンパー下のカーボンスポイラーでダウンフォースを稼いでいます。この形状がVaris長年のエアロ技術で得た知見が活きているとのこと。
リアウイングも車幅からはみ出すことなくきっちりと収めるために形状を工夫し、取付マウントもスワンネックタイプとしています。
トランク上部への取り付けのため、ダウンフォースが発生するとトランクリッドが凹んでしまうのを防止するために補強を施しているということです。
全てのパーツをワイドボディキットの中に収め、突起物を車幅外に出さないという枠組みの中で、いかに空力性能を上げていくかというVarisのチャレンジ。
その真価の一端が2023シーズンのタイムアタック界で観ることができるとのことです。
●神風ヤリスの公道バージョン
昨年、東京国際カスタムカーコンテスト2022のチューニングカー部門で最優秀賞を獲得した神風ヤリスの公道バージョンも発表となりました。
大反響だった神風ヤリスの公道バージョンは要望が多く、この公道バージョンでは全てのエアロをワイドボディキットの中に収めた仕様となりました。
公道バージョンとはいえこの大迫力!
●RZ34 FAIRLADY ARISING-1
新型のRZ34 FAIRLADYでは車両のデザインを崩すことなくデザインされたARISING-1シリーズエアロを発表。
カーボン製クーリングボンネットも装着し、機能も重視したRZ34に仕上げていました。
全体的に往年のS30Zのイメージでデザインされており、リアスポイラーはダックテールデザイン!そのリア周りはダウンフォースを考慮し、リアディフューザーも開発。
ワイドボディ化に頼らない、落ち着いた雰囲気のフェアレディZとなっていました。
●FL5 TYPE-R ARISING-1
フェアレディZとならぶ2022年注目の新型車であるFL5型シビック TYPE-Rに、早くもARISING-1シリーズエアロを発表。
製作期間が短いことからフロントリップスポイラー、リアウイングと点数は少ないながらも、これからの開発意欲がうかがえる内容となっています。
フロント下部に大きめに張り出しているフロントリップスポイラーはノーマルに比べてダウンフォースが向上し、直進安定性やコーナーリングフォースの向上が見込まれます。
また、純正のアルミダイキャストフレームを流用する形で装着するリアのウイングスポイラーは形状を最適化し、ドレスアップのみならず効果も向上しているとのことです。
デザインに定評のあるVarisですが新型車への対応の速さなど、このスピード感も魅力の一つなのではないでしょうか。
(写真・文:松永 和浩)
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