■2年連続でスーパーGT新型マシンを発表したapr(エー・ピー・アール)
2023年1月13日(金)、東京オートサロン2023のRAYSブースで、スーパーGTに参戦するチーム「apr」が新型のGT300クラス参戦マシン「apr LEXUS LC500h GT」を発表しました。
aprは2022年の東京オートサロン2022の会場で、GR86 GTを発表しており、なんと2年連続で新型マシンを発表したということになります。
2022年まで活躍していたPRIUS PHVをベースとしたapr GR SPORT PRIUS GTに代わるマシンとして登場する、apr LEXUS LC500h GT。特徴として大きく取り上げられるポイントは、ハイブリッドシステム搭載というところ。
aprは長年、プリウスのスーパーGTマシンで培ったハイブリッドシステムの技術を持ち、apr GR SPORT PRIUS GTが2021年のオートポリス戦で優勝も果たしています。
このハイブリッドレーシングカーとしての流れをくむのが、apr LEXUS LC500h GT。
LC500hは、以前のプリウスに比べて空力面に優れているそうで、そのロングホイールベースと相まって、富士スピードウェイのようなストレートの長いサーキットでは性能を発揮できそうだ、とされています。
●大型ルーキー採用のドライバーラインナップも大きな話題
今回の発表では、ドライバーラインナップも大きな話題となっています。
第1ドライバーは、ベテランの嵯峨宏紀選手が継続参戦。第2ドライバーは2022年全日本スーパーフォーミュラライツ選手権のチャンピオンで、スーパー耐久ではaprのDENSO LEXUS RC F GT3をドライブする小高一斗選手が起用されます。
また、夏場の富士100LAP戦や鈴鹿450km戦のようなロングディスタンスに登場する第3ドライバーとして、スーパーGTではルーキーとなる根本悠生選手の起用が発表されました。
日本では馴染みの薄い根本悠生選手ですが、ヨーロッパではランボルギーニの育成ドライバーとして大活躍。 2023年はランボルギーニのヤング・プロフェッショナル・ドライバーとしても選出されるほど。
日本のスーパーGTではルーキーとしての参戦となりますが、ヨーロッパ仕込みの熱い走りを、日本国内へ持ち込んでくれることを期待して止みません。
apr LEXUS LC500h GTは、西3ホール、RAYSブースにて展示されています。
最新のスーパーGTマシンをいち早く見ることができるチャンスですよ!
(写真・文:松永 和浩)