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■マッシブで都会的なグレーの新色も採用
ホンダは、オフロードでの高い走破性と市街地などでの快適な走りを楽しめる250ccモデル「CRF250L」と「CRF250ラリー」をマイナーチェンジし、2023年モデルとして発表しました。
新型では、CRF250Lにマッシブながら都会的な印象も演出する新色のグレーを設定したほか、ナックルガードを標準装備。
また、CRF250LとCRF250ラリーの両モデル共に、最新の排気ガス規制に適合させるなどの変更を施し、いずれも2023年1月26日(木)に発売します。
●街乗りからオフロードまで楽しめるモデル
ホンダのCRF250LとCRF250ラリーは、街乗りはもちろん、高速道路を使ったツーリングからオフロードまで、幅広いシチュエーションでの軽快な走りが魅力の250ccオン・オフロードモデルです。
2012年に登場したCRF250Lは、フォルムなどにモトクロスマシンCRFシリーズが持つシャープなイメージを継承。それでいて、扱いやすいエンジン特性や取り回しがしやすい軽量な車体などにより、ビギナーからベテランまで幅広いユーザーが楽しめるマシンとして人気を博しています。
2017年に登場したCRF250ラリーは、オンロードとオフロードの両方での高い走破性と、大型スクリーンなどの長距離ツーリングでも快適な装備を持つアドベンチャーモデル。
世界一過酷といわれる「ダカールラリー」に参戦したワークスマシン、「CRF450ラリー」を彷彿とさせるフォルムなども魅力のモデルです。
2020年にフルモデルチェンジした両モデルの現行機種は、力強く扱いやすい出力特性の249cc・水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。最高出力24ps、最大トルク2.3kgf-mを発揮するエンジンは、吸排気系を中心としたチューニングを施すことで、オンとオフロードの両方に求められる出力/トルク特性を追求しています。
また、シフトダウン時の急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピングを抑制するアシストスリッパークラッチを新採用。ライダーの疲労低減や扱いやすさの向上に貢献します。
さらに、新設計のマフラーにより、市街地走行やオフロード走行時において多用する低中回転域を重視した出力特性と、パルス感のある排気サウンドなどを実現。
ほかにも、新設計フレームを採用することで、しなやかさと路面からの入力を受け止める強さをあわせ持つ最適な剛性と軽量化を追求。
エンジン搭載位置を従来比20mm高い位置とするなどで、従来比30mm高い最低地上高を実現し、オフロードでの走破性を向上させています。
ラインアップには、CRF250LとCRF450ラリー共に、日常での扱いやすさと足つき性に配慮したスタンダード仕様に加え、前後のサスペンションストロークを伸長した<s>バージョンを設定。
CRF250Lでは、スタンダード仕様が最低地上高245mm、シート高830mmなのに対し、CRF250L<s>は最低地上高285mm、シート高880mmを確保。
また、CRF450ラリーでは、スタンダード仕様が最低地上高220mm、シート高830mmなのに対し、CRF450ラリー<s>は最低地上高275mm、シート高885mmとし、いずれもオフロードでより高い走破性を実現します。
●最新の排出ガス規制にも適合
これらの2023年モデルでは、まず、CRF250とCRF250L<s>に、ナックルガードを標準装備。グリップ周辺の走行風はもちろん、悪路などで受けやすい飛び石などの影響を軽減することで、走行時の快適性を向上させています。
また、カラーバリエーションは、CRF250Lにアグレッシブさと都会的に洗練された印象を両立する「スウィフトグレー」を新設定。
CRF250L<s>、CRF250ラリー、CRF250 ラリー<s>では、レーシングイメージ溢れる「エクストリームレッド」を継続設定しています。
さらに、全モデルを最新の令和2年排出ガス規制に適合させることで、環境にも配慮した仕様となっています。
価格(税込)は、CRF250L/CRF250L<s>が62万1500円。CRF250ラリー/CRF250ラリー<s>が76万4500円です。
(文:平塚 直樹)