目次
■最新の排気ガス規制にも適合
ホンダは、高い燃費性能とスタイリッシュなスタイリングで人気の原付二種(第二種原動機付自転車)スクーター「PCX」と、軽二輪スクーター「PCX160」の2023年モデルを発表しました。
最新モデルでは、いずれも渋いマット系カラーなどの新色を追加したほか、最新の排気ガス規制にも対応し、2023年1月26日(木)に発売されます。
●高い燃費性能を誇る通勤快速スクーター
2010年に初登場して以来、通勤・通学や日常の買い物、ちょっとしたツーリングまで、幅広い用途に使えることでロングセラーを続けるのが、PCXシリーズです。
特に、125ccのPCXは、今の原付二種ブームを作った立役者的なモデルです。定評がある燃費性能は初代モデルで53km/L(60km/h定地走行テスト値)を記録。当時から経済的に優れ、「お財布にも優しい」スクーターとして大ヒット。
スタイリッシュなフォルムや利便性が高い装備などと相まって、現在でも幅広い層から支持を受けています。
2021年のフルモデルチェンジで登場した現行モデルでは、125ccモデルのエンジンに、新設計の水冷4ストローク・124cc単気筒「eSP+(イーエスピープラス)」を搭載。
動弁機構を4バルブ化することでバルブ面積を拡大させ、混合気の吸気効率と燃焼ガスの排気効率を高めた新エンジンにより、高出力と環境性能を両立させています。
また、前後輪ディスクブレーキにフロントのみ作動する1チャンネルABSを標準装備。スリップしやすい路面での安心感に貢献する「Hondaセレクタブル・トルク・コントロール」も搭載するなどで、走りをより上質にするとともに、安全性の向上なども図っています。
一方、従来からあった軽二輪の150ccモデルは、125ccのPCXをベースに、エンジン排気量を156ccへと拡大し、PCX160にモデル名を変更。より力強く、快適な走行性能とすることで、市街地から高速道路を経由した通勤、郊外へのツーリングまで、幅広い走行シチュエーションで余裕と充実の走りを実現しています。
ほかにも、両モデルには、30Lの大容量を確保したシート下ラゲッジボックス、500mLペットボトルなどの収納に便利なフロントインナーボックスなども採用。
ポケットなどからキーを取り出さなくても、イグニションのオン・オフやハンドルロックの施錠/解錠などが可能な「Honda SMART Keyシステム」も採用するなど、利便性の高いさまざまな装備を誇ります。
●ボディカラーのバリエーションを変更
そんなPCXとPCX160の2023年モデルでは、いずれも最新の令和2年排出ガス規制に適合させ環境に配慮。
PCXで12.5ps、PCX160で15.8psという最高出力を維持したまま、WMTCモード値でPCXが48.8km/L、PCX160が43.7km/Lという高い燃費性能も両立しています。
ボディカラーのバリエーションも変更しています。PCXには、都会的な印象の「マットスーツブルーメタリック」と、高級感を感じさせる「マットマインブラウンメタリック」を新設定。継続色の「パールジャスミンホワイト」「ポセイドンブラックメタリック」「マットディムグレーメタリック」を加えた全5色で展開します。
対するPCX160には、PCXと同様の「マットマインブラウンメタリック」と、精悍な印象の「ポセイドンブラック」を新たに追加し、継続色の「パールジャスミンホワイト」「マットディムグレーメタリック」を加えた全4色をラインアップします。
価格(税込)は、PCXが36万3000円、PCX160が41万2500円です。
(文:平塚 直樹)