日本ではなにかと「〜の若者離れ」がさけばれていますが、イギリスでもジャガー・ランドローバーが若者のエンジニアリング分野に対する関心の低さに警鐘を鳴らし、もっと技術分野に目を向けてもらう必要があることを発表しました。
これはイギリスのバーミンガムで開催された「The Big Bang Fair」という若者向けの科学とエンジニアリングの見本市で13歳から16歳までの若者1000人を対象にした調査の結果、エンジニアリング分野を職業として考えたことがあるという回答が20%を下回ったことがきっかけとなっています。
ジャガー・ランドローバー エグゼクティブ・ディレクターのマイク・ライト氏は
「当社のグローバルビジネスそしてイギリス経済の発展は、エンジニアリングと技術革新にかかっています。才能ある若者に関心を持ってもらい、次世代を担うエンジニアや技術者を育てあげることも非常に重要で、当社では若者にエンジニアリングに興味を持ってもらうよう、またイギリスにおける一般中等教育修了(GCSE)およびそれ以上のレベルで適切な科目選択ができるよう、教育に関する幅広い取り組みを進めています」
と述べました。
「The Big Bang Fair」の主要スポンサーである同社のブースでは、「ジャガーC-X75 コンセプト」のバーチャル・レースなどを紹介するほか「ジャガー C-X75」と「ランドローバー DC100」というコンセプトカーを展示することで、エンジニアリングがもたらす興奮をかきたてるようなエキサイティングで刺激的なブースとしています。
ドメスティックな主要自動車メーカーはなくなったものの、F1をはじめレースマシン制作の分野ではいまでも世界のトップレベルを誇るイギリス。
イギリスのみならず日本でも同じような理系離れが進んでいるといわれていますが、次世代のエンジニアを育てることを真剣に考える時期なのかもしれません。
【クリッカー編集部】