■「マイカー始動ロック」を使えば愛車のセキュリティ性を向上できる
レクサスは、FFミドルサイズセダンの「ES」を2022年7月28日(木)に一部改良しました。同時に、特別仕様車の“Graceful Escort”を設定し、発売しています。
今回の一部改良は、先進安全装備とマルチメディアシステム、コネクティビティサービスの刷新が主なメニューになっています。
先進安全装備では、車両を上から見たような映像がセンターディスプレイに表示される「パノラミックビューモニター」に、床下透過表示機能が追加されています。これは撮影された路面の映像を車両直下に合成表示することで、車両下方の路面状況、タイヤ位置などの把握を補助する機能で、駐車やすり抜けなどをサポートします。
マルチメディアシステムとコネクティッドサービスの刷新では、直感的な使いやすさが追求された最新のマルチメディアシステムが採用されたのがトピックス。
カーナビや音楽、車両設定など、メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示。これにより、優れた操作性、視認性が確保されるとともに、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分け、操作性が統一され、より使いやすくなっているそうです。
カーナビは、クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビに進化。従来の車載ナビとコネクティッドナビが組み合わされたハイブリッド型ナビゲーションになります。
最新の音声認識機能も用意されています。ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加えて、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動が可能です。あらかじめ設定された起動ワード(たとえば、Hey Lexus!など)を発話することで、スイッチ操作や再生中の音楽停止をすることなく、音声認識機能の起動ができます。さらに、クルマと対話するような自然な発話での操作にも対応しています。
スマホ連携も盛り込まれています。iPhoneやAndroidデバイスの専用機能を車載機ディスプレイにて使用する「Apple CarPlay」「Android Auto」を設定。なお、「Apple CarPlay」は、従来のUSB接続に加えて、Wi-Fiによる無線接続にも対応しています。
ほかにも、車載通信機器である「DCM(Data Communication Module)」を活用したインターネット接続により、Webサイト(ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube動画など)を閲覧できるWebブラウザー機能も設定されています。「My LEXUS」により、スマホでクルマの燃料残量や走行距離の確認も可能。さらに、乗車前にエアコンを作動させておけるリモートエアコンなどのサービスも利用できます。
「マイカー始動ロック」では、「My LEXUS」からの操作により任意の期間においてクルマのエンジンを始動できなくすることも可能。夜間や長期の旅行、出張などの際に利用することで、愛車を使わない時間のセキュリティを高めることができます。
なお、DCMによる無線通信でソフトウェアの更新が可能となるOTAソフトウェアアップデート機能も採用されていて、マルチメディアの表示内容や操作性の改善に加え、新機能の追加や性能向上などが行えます。
そのほか、インテリアでは、インパネとコンソールまわりの形状やスイッチレイアウトが最適化され、カップホルダーや「おくだけ充電」の使い勝手など、利便性の向上も盛り込まれています。
●大人の雰囲気をまとう特別仕様車“Graceful Escort”
また、同時設定された特別仕様車の“Graceful Escort”は、ES300h“version L”がベースで、ESらしい上質でラグジュアリーな空間や時間を提供するのを狙いとしています。
専用シートカラーとして「クリムゾン&ブラック」を設定。本革シートやインパネに「クリムゾン」ステッチが配置され、ステアリングには「墨ブラック」が使われています。
エクステリアには、特別仕様車専用の塗装が施されたスピンドルグリル、アルミホイール(18×8Jノイズリダクションアルミホイール)を用意。落ち着いた質感で大人に似合う仕立てになっています。
●カタログモデル価格
「ES300h」:602万円
「ES300h “F SPORT”」:654万円
「ES300h “version L”」:718万円
●ES300h 特別仕様車“Graceful Escort”価格:728万円
(塚田 勝弘)