■マイナーチェンジを受けたばかりのQ2に人気のディーゼルエンジンを追加し、拡販を狙う
2022年5月17日(火)、アウディはコンパクトSUVのQ2に待望の2.0Lディーゼルエンジンを積む「TDI」モデルを追加しました。
Q2は、2021年2月にマイナーチェンジを受けてスタイリッシュな内外装に生まれ変わり、最高出力150PS・最大トルク250Nmを発揮する新開発1.5 TFSIエンジン(1.5Lガソリン)が搭載されています。
今回の2.0Lディーゼルエンジンも最高出力は、1.5 TFSIエンジンと同じ150psで、最大トルクはディーゼルエンジンらしく分厚く、340Nmに達しています。
ディーゼルエンジンにはコモンレール式燃料噴射システムをはじめ、排ガス中のPM(粒子状物質)を吸着するための「DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)」や、尿素を使う「SCR(選択触媒還元)」システムが搭載され、厳しい日本の排ガス規制をクリア。
WLTCモード燃費は、17.8km/Lという低燃費になっています。
組み合わされるトランスミッションは、7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)。駆動方式は、FFのみです。
ガソリンの1.5 TFSIは、エンジンの低負荷時には2気筒となる気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(cod)が搭載され、WLTCモード燃費は、15.8km/L。
エクステリアは、ガソリンエンジン仕様と同様に、ボンネットの先端に往年の「Audi Sport quattro」のイメージを受け継ぐ3分割スリットが用意されています。
また、従来よりも薄くなった8角形のシングルフレームグリルをはじめ、よりシャープなデザインのLEDヘッドライト、開口部が拡大されたフロントバンパー、5角形のモチーフが採用された力強い造形のリヤバンパーなどが備わります。
さらに、大きなルーフスポイラーに加えて、新デザインのリヤディフューザーなど、リヤビューは彫刻のような大胆なデザインになり、よりスポーティで存在感が高められています。
新たに、グレードの違いによる個性を際立たせるため「advanced」では、アンダーガードはシルバーで、ホイールアーチエクステンションやサイドシルなどはコントラストペイント(マンハッタングレーメタリックのみ、ボディカラー同色)になります。
スポーティ仕様の「S line」では、すべてボディ同色化となります(アップルグリーン、アローグレー選択時は、マンハッタングレーメタリックのコントラストペイントの選択必須)。さらに「S line」には、マトリクスLEDヘッドライト ダイナミックターンインディケーターが新たにオプション設定されています。
一方のインテリアは、今回の一部改良に伴い、エアベントやシフトレバーのデザインが変更されています。水平基調のダッシュボードと宙に浮かぶようなセンタークラスター、円形の4つのエアベントがスタイリッシュなムードを漂わせています。
メーターパネルには、12.3インチ液晶ディスプレイのアウディバーチャルコックピットが採用されています。MMIナビゲーションシステムや「Audi connect」「アウディスマートフォンインターフェイス」などの利便性の高いインフォテインメントシステムをオプションで選択可能。
また、ドライバー支援システムとして、「プレセンスフロント」を全モデルに標準化。ほかにも、従来のアダプティブクルーズコントロール(ACC)、アクティブレーンアシストが統合された「アダプティブクルーズアシスト」「サイドアシスト」「プレセンスベーシック」「ハイビームアシスト」が「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ(ナビゲーションパッケージ選択必須)」としてオプション設定されています。
●ボディサイズ:全長4200×全幅1795×全高1530mm(S lineは、全長4205×全幅1795×全高1520mm)
●価格
「Q2 35 TDI advanced」:418万円
「Q2 35 TDI S line」:455万円
「Q2 35 TFSI advanced」:408万円
「Q2 35 TFSI S line」:445万円
(塚田 勝弘)