日本にスキーが上陸/2ストローク発明者のE・ルノアール生まれる/先端技術満載の4代目日産シーマがデビュー!【今日は何の日?1月12日】

■日本人が初めてスキーの指導を受ける

1月12日は「スキーの日」です。1911年のこの日、オーストリアのレルヒ少佐が新潟県高田で陸軍歩兵連隊の将校にスキーを指導したことに由来します。スキー/スノーボード人口は、現在ピーク時の1/4まで激減しているとのこと。そう言えばルーフキャリアにスキー板を付けたクルマを見かけなくなりましね。スキー人口が減ったからでしょうか? それとも SUVが増えたからでしょうか?

さて、1月12日に生まれたのは、タレントのイモトアヤコ、女優の中谷美紀、作家の三浦朱門、村上春樹、ボクサーの村田諒太、発明家のエティエンヌ・ルノアールなどです。本日紹介するのは、エティエンヌ・ルノアールです。

●2ストロークエンジンを発明したE・ルノアールが誕生

2ストロークエンジンを発明したエティエンヌ・ルノアール
2ストロークエンジンを発明したエティエンヌ・ルノアール

1822年の1月12日、ルクセンブルクで2ストロークエンジンを発明したエティエンヌ・ルノアールが生まれました。パリに移住したE・ルノアールは、1858年に初めて量産型の2ストロークエンジンを発明。ただし自動車用ではなく、石炭から生成するガス燃料を使った工場などの動力源用でした。その後、1877年にニコラウス・オットーが4ストロークガソリンエンジンを発明。これらの成果を受けて1886年、カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーがガソリン自動車を発明するのです。最近は世界的にカーボンニュートラルのかけ声が強く、内燃機関は悪者扱いされています。個人的には、EVに負けるな、頑張れと言いたいですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●豪華さと先進技術満載の4代目シーマ登場!

2001(平成13)年のこの日、日産の高級セダン「シーマ」の4代目がデビューしました。

2001年に登場した4代目シーマ。丸みを帯びたスタイリッシュなフォルム
2001年に登場した4代目シーマ。丸みを帯びたスタイリッシュなフォルム
4代目シーマの運転席周り。大型8インチ液晶モニターは上下可動機構付き
4代目シーマの運転席周り。大型8インチ液晶モニターは上下可動機構付き

初代のシーマは、バブル真っ只中の1988年にデビュー。高級セダンが飛ぶように売れたハイソカーブームの波に乗って、販売台数が年間3万6000台を超える記録的な大ヒットとなり、“シーマ現象”という言葉が生まれました。しかし、その後バブル崩壊もあり、勢いは徐々に減速していきます。

4代目シーマのマルチプロジェクタキセノンヘッドライト
4代目シーマのマルチプロジェクタキセノンヘッドライト

4代目のシーマは、豪華さと技術の先進性にさらに磨きをかけました。世界初のマルチプロジェクタ―キセノンのヘッドライトを組み込んだラウンディッシュなフォルムに、8インチのワイド液晶モニターを装備した豪華な室内。また高性能の4.5L新開発V8DOHC32Vエンジンおよび3.0L V6DOHC24Vターボエンジンを搭載して、余裕の力強い走りを実現しました。安全技術も充実し、緊急時の停止距離短縮と衝突速度を低減するブレーキアシストや世界初のレーンキープサポート機構を採用しました。

1988年にデビューした初代シーマ。シーマ現象と呼ばれ、大ヒット
1988年にデビューした初代シーマ。シーマ現象と呼ばれ、大ヒット

4代目シーマが想定したライバルはトヨタのセルシオ。豪華さでは劣るものの、スポーティさではシーマに軍配が上がります。ショーファードリブンでなく、運転を楽しみたいならシーマでしたね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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