日本初のプロ野球チーム誕生/日産自動車創立/トヨタの小型ハイブリッド「アクア」デビュー!【今日は何の日?12月26日】

■日本初のプロ野球チーム誕生

現在のプロ野球風景
現在のプロ野球風景

1934(昭和9)年12月26日、日本初のプロ野球チーム「大日本東京野球倶楽部」が誕生しました。米国のチームと対戦するために創立されましたが、試合の時にチーム名が呼びにくいことから、米国の対戦相手から東京ジャイアンツにしたらどうかと提案されました。それを受けて、正式名称を「東京ジャイアンツ(東京巨人軍)」としたそうです。ところが、世界大戦が始まると英語は厳禁。そのため、ユニフォームの「GIANTS」が漢字の「巨」に、球団旗のGも「巨」に変更されたという歴史がありました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●88年前に日産自動車が創立

日産ロゴ
日産ロゴ

1933(昭和8)年のこの日、鮎川義介が創立した戸畑鋳物が神奈川県横浜市に日産自動車の前身となる「自動車製造株式会社」を設立しました。翌年1934年に社名を変更して、日産自動車が誕生しました。さらに、その源流を追うと歴史は古く、1911年に創立された快進社まで遡ります。快進社は、小型乗用車「DAT自動車(脱兎号)」を生産、DATは資金協力者の田(D)と協力者の青山(A)、竹内(T)の3氏のイニシャルを取ったものです。その後、ダット自動車商会となり、大阪の実用自動車製造と合併して、「ダット自動車製造」ができ、DATSUN(ダットサン)という名前の乗用車を開発。そして、このダット自動車製造を戸畑鋳物が吸収して、自動車製造株式会社を設立したのでした。日産自動車ができる前に、すでにDATSUNというクルマが存在し、自動車製造を行っていたのです。

●プリウスに続く小型ハイブリッド、トヨタのアクアデビュー!

2011(平成23)年のこの日、トヨタから新しい小型ハイブリッド専用モデルのアクアがデビューしました。コンパクトカーながら広い室内空間、使いやすさ、そして世界一の低燃費と爽快な走りが売りでした。ボディサイズは、プリウスと比べると、全長が約570mm、全幅が約65mm、全高が約20mmコンパクトでした。

2011年にデビューした小型ハイブリッドのアクア
2011年にデビューした小型ハイブリッドのアクア
アクアの後ろ外観。全体的にプリウスに似たスタイルで、優れた空力性能を達成
アクアの後ろ外観。全体的にプリウスに似たスタイルで、優れた空力性能を達成

プリウスの弟分のようなアクアですが、セダンのプリウスに対して、アクアは若い層をターゲットにした親しみやすいスタイリッシュなハッチバック。ハイブリッドシステムは、基本的にはプリウスと同じTHS-IIですが、1.5L直4アトキンソンサイクルエンジンを組み合わせた、アクア用に開発された小型ハイブリッドシステムです。新開発の小型ハイブリッドシステムと空気抵抗に優れたボディによって、当時世界トップの低燃費35.4km/L(JC08モード)を記録。発売後の約1ヶ月でなんと12万台の受注という、爆発的な人気を誇りました。

コンパクトカーながら優れた居住性のアクアの室内
コンパクトカーながら優れた居住性のアクアの室内

エントリーモデルが169万円という破格の低価格で、しかも低燃費ということで、売れないわけはありませんね。2021年の7月にフルモデルチェンジして2代目が登場しましたが、ライバル車が多い昨今では、初代のように爆発的な人気とはなってないようです。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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