■日本で初めてクリスマスツリーが飾られる、アポロ計画最後の宇宙船打ち上げ
1886(明治19)年12月7日は、「クリスマスツリーの日」です。横浜の明治屋の前に日本で初めて本格的なクリスマスツリーが飾られたことにちなんで制定されました。珍しい西洋の飾り物として人気を呼び、多くの人が訪れたそうです。その後、付近の店やデパートでも飾るようになって、全国に広がりました。一般家庭でも飾るようになったのは、戦後のこと。ツリーに使うのはモミなどの針葉樹ですが、自然保護の観点から最近は問題視する意見もあるそうです。
また1971年(昭和46)年のこの日、アポロ17号が打ち上げられ、これをもって約10年間の挑戦だったアポロ計画が終了しました。アポロ計画とは、1969年にジョン・F・ケネディ大統領が発表した月着陸有人飛行計画です。10年の間に計6回の宇宙船打ち上げに成功し、計12名の宇宙飛行士が月面に着陸、月から持ち帰った月の石は400kgにもなると言われています。1969年には、アポロ11号が月面着陸に成功して人類が初めて月に降り立ち、一方でアポロ13号では発射直後に爆発事故を起こすという悲惨な事故もありました。そのおかげで現在では「一般人が月旅行に行ける日も近い」と言われていますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●レースに勝つために登場、インプレッサWRX「STi type RAスペックC」!
2001(平成13)年のこの日、スバル(当時は、富士重工)はインプレッサWRXシリーズに「STi type RAスペックC」を設定することを発表、12月10日から発売を始めました。
インプレッサWRX STiは1994年、モータースポーツで活躍できるチューニングを施したスポーツモデルとしてデビューしました。さらに追加されたWRX STi RAでは、競技のためにエアコンなどを装着しない代わりに、DCCD(ドライバーズ・コントロール・センター・デフ)を装備するなど、チューニングのレベルが高められました。DCCDは、センターデフのLSDを電子制御化したもので、路面状況に合わせてドライバーがLSDの効き具合を制御できるようにしたものです。
2000年にデビューした2代目インプレッサにもWRX STiが設定されましが、ボディ剛性を上げることで重量が増加。そこで、その1年後に約90kgの軽量化などを施して運動性能を高めたモデルが、「STi type RAスペックC」です。エンジンは名機EJ20の2.0L直4水平対向DOHC16Vターボエンジンをファインチューニングして動力性能を向上。他にもサスペンションジオメトリーの変更などによって操縦安定性とコントロール性を両立、トランスミッション・オイルクーラーの採用、インタークーラーウォータースプレーの容量増大などによって、耐久信頼性の向上も図られました。
その後もインプレッサWRX STiは、3代目、4代目と進化し続けましたが、2008年のスバルのWRC撤退とともに、ラリーカーのイメージは薄らぎました。その後はWRX自体がインプレッサから独立したモデルとなり、サーキットなどで活躍を続けています。動力性能の高さはもちろんですが、環境性能にも強いWRX STiの登場を期待したいですね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)