■パブロフの犬で有名なパブロフ博士誕生、東芝から日本初の日本語ワープロ発表
1849(嘉永2)年9月26日、「パブロフの犬」の実験で有名なロシアのイワン・パブロフ博士が誕生しました。パブロフの犬の実験とは、犬にベルを鳴らしてエサを与えることを繰り返すと、ベルを鳴らすだけで犬が唾液を分泌するようになるという生理現象「条件反射」を発見した実験のことです。我が家のワンコは、筆者がクルマのキーを持つと玄関に先回りして邪魔しようとします。これも条件反射でしょうか。
また1978(昭和53)年のこの日、東京芝浦電気(現、東芝)が日本語対応のワープロ(ワードプロセッサ)「JW-10」を発表、翌年3月から発売を始めました。価格は630万円、重量220kgと高価で大型でしたが、タイプライターではできなかった修正や編集作業が簡単にできることから、出版関係で急速に普及しました。その後、小型安価になって一般家庭にも普及しましたが、2000年を過ぎると急速にパソコンの低価格化が進み、専用ワープロは姿を消していきました。PCやスマホのおかげで不要になったものといえば、電卓や電子辞書、カメラ、カーナビ、手帳、携帯プレーヤーなど他にもたくさんありますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●ロングテールで人気となったチェリーに2代目登場!
1974(昭和49)年のこの日、4年ぶりのフルモデルチェンジで2代目日産「チェリー」がデビューしました。チェリーは日産初のFF車として1970年に登場、ユニークなロングテールの後ろ姿と機敏な走りで、特に若者から人気を博しました。
2代目となったチェリーは、横置きエンジンのFFという基本設計は踏襲しましたが、ボディサイズをホイールベースで60mm、全長で165mm、全幅で10mmほど拡大、ボディスタイルは個性的な2&4ドアセダンと2ドアクーペという3種類でした。初代のユニークなロングテールも継承しましたが、全体としてはやや大人しいファミリー志向のモデルへと変貌しました。ホイールベースの拡大にともない、パワートレインは先代搭載の1.2Lと新開発の1.4L OHVエンジンに4&5速MTの組み合わせ、両エンジンとも2バレルキャブレター仕様で出力は向上しました。
初代がデビューした1970年は、モータリゼーションの勢いで景気も良好でしたが、2代目が登場した1974年になると暗雲が立ち込めます。それは1974年のオイルショックと「米国マスキー法」に代表される排ガス規制です。一気に世界中が不景気になり、クルマの開発は高性能よりもまず排ガス対応、そして経済性、コスト低減が優先されるようになりました。
おかげで、個性的でスポーティなモデルとして人気のあったチェリーも、2代目では生産の合理化や排ガス規制対応のために、その個性がそぎ落とされてしまいました。2代目はその存在感をアピールできず、1978年にパルサーの登場とともに生産を終えたのでした。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)