第5戦SUGO、GT500のポールは唯一の9秒台なARTA NSX-GT !【SUPER GT 2021】

■Q1はGT500の15台が1秒未満の中に!

9月11、12日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催の2021 AUTOBACS SUPER GT 第5戦SUGO GT 300km RACE。9月11日(土)の午後にはその予選が行われました。

DENSO KOBELCO SARD GR Supra
DENSO KOBELCO SARD GR Supra

予選Q1では9号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが1分10秒275というタイムでQ2へトップで進出します。

DENSO KOBELCO SARD GR Supra
DENSO KOBELCO SARD GR Supra

予選Q1、トップのDENSO KOBELCO SARD GR Supraから15位の24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rまでのタイム差がなんと1秒を切っているという状態。その15台からQ2進出は8台という残酷な結果となります。

ちなみにQ2突破のデッドラインである8位の3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは1分10秒681でDENSO KOBELCO SARD GR Supraとのタイム差はわずか0.4秒!

■一つ抜きんでた9秒台でポールポジションのARTA NSX-GT

GT500クラスのQ2は後3時41分よりはじまります。この時間になって、雲の間から陽もさしてきますが気温・路面温度ともにQ1と全く同じ24度と27度。

ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

GT500の予選はおおよそ最初の2分ほどはなかなか走り出さないというのが定石となっていますが、開始から2分ほどでまずコースインしたのが8号車 ARTA NSX-GTの福住仁嶺選手。

入念にタイヤを温めているようでアタックを開始するのはまだまだ先の様子。そしてラスト1分頃に CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rと64号車 Modulo NSX-GTがアタックを始めます。

ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

そんななかARTA NSX-GTの福住仁嶺選手もアタックを開始。なんと1分9秒887という唯一の9秒台を叩き出しトップに躍り出ます。

12号車 カルソニック IMPUL GT-Rの松下信治選手や16号車の Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの大湯都史樹選手もアタックをし10秒台前半のタイムを叩き出しますがARTA NSX-GTには届かないままQ2はタイムアップ。

ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

ポールポジションはARTA NSX-GT。

Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

予選2位は1分10秒049となったRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT。

カルソニック IMPUL GT-R
カルソニック IMPUL GT-R

3番手には12号車 カルソニック IMPUL GT-Rが入ります。

ARTA NSX-GTは今季初のポールポジションとなります。NSX-GTとしては今季3戦連続のポールポジションです。

福住選手を待ち構える野尻選手
福住選手を待ち構える野尻選手

またSUGO戦としては2017年から4戦連続のホンダ勢によるポールポジションとなります。

ARTA NSX-GTのドライバーと鈴木亜久里監督
ARTA NSX-GTのドライバーと鈴木亜久里監督

このところ予選に強い印象のNSX-GT。しかし魔物が棲むといわれるこのスポーツランドSUGOでは多くのドラマが生まれる予感もぬぐい切れません。

そんなSUGO戦の決勝レースは12日(日)の13時30分からスタートです。

(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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