■インテリアの使い勝手向上と、先進安全装備も追加
Cセグメントモデルのルノー メガーヌが、2021年8月26日にマイナーチェンジを受けました。
刷新されたエクステリアをチェックすると、顔つきは、豊かになった上品な表情に生まれ変わっています。LEDヘッドライトユニットに最新ルノーモデルと同様の立体的なストライプ、ヘッドライトカバーにダイヤモンドのモチーフが組み込まれた意匠に変更。
フロントバンパーとフロントグリルのデザインも新しくなり、フロントエンドとフロントフェンダーには、クロームパーツが配され、質感の向上が図られています。
リヤビューでは、リヤウインカーがシーケンシャルタイプになり、シャークアンテナが標準装備され、スマートな印象に。
また、18インチアルミホイールも新デザインになり、足元をスタイリッシュに演出しています。
インテリアでの見どころは、使い勝手の向上。
中央の「7インチマルチメディアイージーリンクタッチスクリーン」にスマホとのミラーリングを可能にする「イージーリンク」が新たに採用され、操作性の向上が図られています。
運転モードやインテリア照明(アンビエントライト)などをカスタマイズできる「ルノー・マルチセンス」も7インチのタッチスクリーンで操作します。
ルノー・マルチセンスでは、「Eco」「Comfort」「Sport」「My Sense」の4つの運転モードから状況や好みに応じて選択可能。
さらに、電動パーキングブレーキにオートホールド機能が用意されています。
これは交差点の長い信号待ちなどで、ブレーキペダルから足を離しても停止状態を保ち、アクセルペダルを踏むと自動的にブレーキが解除される機能です。また、エアコンのコントロールは、直感的で操作しやすいダイヤル式が採用され、後席のエアダクトにUSBポートが2個用意されています。先進安全装備も新たに採用されています。
0-100km/h内で作動し、停車後3秒位内なら自動的に再発進するストップ&ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)、後退時に左右からの接近車両を知らせる「リヤクロストラフィックアラート」、60km/h以上でドライバーの疲労の兆候を検知して警告する「ドライバー疲労検知アラート」、アクティブエマージェンシーブレーキ(歩行者検知機能付の衝突被害軽減ブレーキ)は、対車両が約7~170km/hでの走行時、静止車両と歩行者が約7~80km/hで作動。
以上が新型メガーヌに新たに追加された装備です。ほかにも、車線逸脱警報やオートハイ/ロービーム、パーキングセンサー+リヤカメラなどが引き続き搭載されています。
パワートレーンも新しくなっています。159ps/5500rpm・270Nm/1800rpmを発揮する1.3L直噴ターボエンジンが新たに搭載されています。
ルノー・日産・三菱アライアンスとダイムラーにより共同開発されたエンジンで、1800rpmという低回転で最大トルクに達するため、低速から力強い余裕のある走りが得られるそう。さらに速さを決める最高出力を5500rpmの高回転域で発生するため、伸びやかな加速も楽しめるとしています。
また、燃焼の効率化やシリンダーボア内部を鏡面仕上げにする「ボア・スプレー・コーティング」により、優れた燃費性能を実現。組み合わされるトランスミッションは、スムーズな変速と高い効率が特徴の湿式多板デュアルクラッチ電子制御7速AT(7EDC)。ギヤ比も新エンジンに最適化されています。
WLTCモード燃費は、5ドアハッチバックの「ルノー メガーヌ インテンス」が17.5km/L、ステーションワゴンの「ルノー メガーヌ スポーツツアラー インテンス」が16.6km/L。
ボディサイズは、5ドアハッチバックが全長4395×全幅1815×全高1485mm、ホイールベースは2670mm。スポーツツアラーは全長4635×全幅1815×全高1495mmで、ホイールベースが2710mm。
価格は「ルノー メガーヌ インテンス」が310万円、「ルノー メガーヌ スポーツツアラー インテンス」が330万円。
Cセグメントは、フォルクスワーゲン・ゴルフ(ヴァリアント)、アウディA3が新しくなり、新型プジョー308も2022年に上陸する予定で、激戦区になっています。
(塚田勝弘)