■燃料タンクを従来の75Lから100Lにアップ
クラストップレベルの収納容量や、釣りのしやすいデッキレイアウトを備えるヤマハ発動機の「F.A.S.T.23」がマイナーチェンジを受け、2021年10月に発売されます。
「F.A.S.T.23」は、フィッシングボートのロングセラーで、優れた走行性能、安定性と風流れ抑止性能を備えています。今回のマイナーチェンジでは、洗練された外観に刷新。ヤマハ発動機独自の「W.T.B.(ウェーブ・スラスター・ブレード)」とフラットキールを融合させた船底形状により、停止時の風流れを抑制。さらに、乗り心地のいい軽快な走行性能を実現するそう。
また、全周を移動できるウォークアラウンドタイプのデッキレイアウトが採用されています。
ブルワーク(デッキ上の手すり部分)の高さは、座ったままの釣りに適した、低めの設定になっています。さらに、キャスティングレールをオプション設定することで、多様なフィッシングスタイルにも対応するのも美点。
スタイリッシュになった外観は、ガンメタリックカラーのハードルーフとスタイリッシュなウインドウを備えたハードトップ(操縦者のいるコックピット部分)を装備。新デザインのハードルーフをサイズアップすることで、前方ではサンバイザー効果を、後方ではウォーターガードの効果を向上させます。
ハル(艇体)には、新しいグラフィックが施されおり、燃料タンクが従来の75Lから100Lにアップしたことで、航続距離が延びたのも朗報。搭載船外機は、90PSの「F90C」、115PSの「F115B」の2つが用意されています。
サイズは、全長7.00m、全幅2.35m。船体質量は1040kg。定員は8名です。価格は「F.A.S.T.23 F90C」が408万9800円、「F.A.S.T.23 F115B」が424万6000円。
コロナ禍もあり、密になりにくいアウトドアはブームが続いています。マリンレジャー市場も活況を呈しているそうです。同社のボート免許教室の受講者数も前年を上回り、レンタルボートクラブ「Sea-Style」(シースタイル)の入会者数も増加するなど、裾野が広がっているそうです。
ヤマハ発動機は、フィッシングボートとして定評のある「F.A.S.T.23」のマイナーチェンジを実施することで、エントリー層にも人気のフィッシングシーンにおいて釣りやすさ、高い機能性を提供するとしています。
(塚田勝弘)