トヨタ86(ハチロク)はフロントミッドシップ! え、その定義は?

トヨタ86(ハチロク)のカタログには『低重心を徹底追求したパワーユニットをフロントミッドシップに搭載』という一文があります。

 

つまりフロントミッドシップということは、一般的にはフロントの車軸(タイヤの中心)より後ろにエンジンがなかればいけません。

 

 

ですが、どう見ても、この水平対向エンジンFA20型は、フロント車軸より前に搭載されています。

 

そのあたりの見解を、トヨタのスタッフに聞いたところ……

 

「パワーユニットというのはエンジンとミッションを合わせた状態を指しています。つまり、その状態での重心が前車軸より後ろに位置しているというのを『パワーユニットをフロントミッドシップに搭載』と表現しているのです」。

 

なるほど、ちょっと無理矢理な感もありますが、誕生したばかりですから温かく見守りましょう(笑)

 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる