タイヤに優しいドライバーが好き! でも目が回ったフランスGP【F1女子のんびりF1日記】

■またまた面白かった、フランスGP! 特徴的なサーキットに新たな仲間が登場

頭の中でトリコロールカラーがぐるぐるしてるF1女子・yuriです。アゼルバイジャンGP(2021年6月4日~6日)に引き続き、フランスGP(2021年6月18日~20日)も面白かったですね!

2021年フランスGP
確かにどこがコースだか分かりづらい…(2021年フランスGP)

いきなりですが、ポール・リカール・サーキットって目が回りませんか? コース脇のトリコロールライン、何度見ても慣れないんです、私。ちなみに横で見ていた夫(F1よりもサッカーが好き)は、「え? これ、どこがコースなの?」と驚いていました(笑)。

とはいえ、このトリコロールライン、コースアウトした車両を減速させるグラベルなどと同じ役割をしているんですよね。摩擦係数の高いアスファルトになっていて、コース脇に青いライン、その奥にはさらに目の荒い赤いラインが引いてあります。

画期的ではあるけれど、もう少し目に優しい色でも良かったのでは!? ドライバーからは走行中どのように見えているのでしょう。いつかチャンスがあれば聞いてみたいものです。

そうそう、ゴリラの巨大モニュメントも健在でしたね! 昨年2020年は開催されずお目見えすることができませんでしたが、相変わらず目立ちまくっていて何よりでした。そしていつのまにかクマのお友達が増えてる〜!! 来年は何の動物が増えるのか、今から楽しみです(笑)。

●サーキットにファンが戻ってきた!

2021年フランスGP
クマのモニュメントの前で記念撮影をするレッドブル。修学旅行みたい!?(2021年フランスGP)

新型コロナウイルスの影響で、ほとんどのグランプリで無観客レースが続いたF1。サーキットによってはファンを入れているところもありましたが、今までとは比べ物にならないくらい少人数でした。

しかし、フランスGPでようやくいつもの光景が戻ってきました!

100%とはいきませんが、スタンドにはたくさんのファンの姿が。応援しているドライバーの国旗を振ったり、チームウェアやキャップを身につけたりとめちゃくちゃ楽しそう! レースを観るだけでなく、応援しているドライバーやチームをサーキットで思いっきり応援するのもF1の醍醐味ですよね。

2021年フランスGP
スタンドで盛り上がるファン。羨ましい~(2021年フランスGP)

予選2番手だったルイス・ハミルトン(メルセデス)が予選後のインタビューで「まずはみんなに『こんにちは』と言って良いですか? イギリス国旗が見えますね」と嬉しそうにしていたのが印象的でした。やっぱりドライバーもファンがいたほうが嬉しいはず!

日本GPの開催はまだはっきりしていませんが、もし開催されたら無観客でなく、ファンも入れて盛り上がれたらいいのになぁ。華やかで最高に楽しいF1が戻ってきて欲しい! そう願わずにはいられませんでした。

●白熱したタイヤ合戦

レースはというと、またまた最後まで白熱したバトルをみせてくれました。

ポールスタートはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。予選後のインタビューでは「ポールは最高だよ。今日はポイントをとれないけど明日のレースで完成させて、前回失ったポイントを取り戻したい」と意気込んでいただけに力が入りすぎたのか、スタートで痛恨のミス(レース後、風の影響だったと話していましたが…)。ハミルトンに首位を奪われてしまいました。

2021年フランスGP
毎回ドキドキのスタートシーン(2021年フランスGP)

しかし19周目。ハミルトンがタイヤ交換のためピットインすると、先にタイヤ交換をしていたフェルスタッペンとピット出口でサイドバイサイド! ターン1でフェルスタッペンが再び首位を奪い返したのです!!

これにはメルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフも厳しい顔。でも、チャンピオンチームがこのままでいるはずがない。これからどのような戦略に出るのかワクワクしてきたぞ~。

と思ったら、寝室から娘の泣き声が聞こえてきたので私も慌ててピットイン。無事、寝かしつけに成功しTVを見てみると、フェルスタッペンが3番手になってる…(汗)。

え? 何が起きたの?

慌てて父にLINEで確認してみると、なんとフェルスタッペンがタイヤが最後までもたないと判断し、32周目に再びピットインしたというのです!

2021年フランスGP
2ストップ作戦で勝負にでたマックス・フェルスタッペン(2021年フランスGP)

前戦のラスト6周で、タイヤバーストによりリタイアしたフェルスタッペン。慎重になる気持ち、分かりますよね。

ここからは猛プッシュ! ミディアムタイヤを履いたフェルスタッペンか、ハードタイヤのまま走り続けるメルセデス勢が勝つのか、【タイヤ合戦】が始まりました。

驚いたのがフェルスタッペンのチームメイト、セルジオ・ぺレス。24周目までスタートタイヤ(ミディアム)を引っ張ってピットインし、メルセデス勢と同じ1ストップ作戦でいくことになったのです! 異なる作戦で勝負に出たレッドブル。「チャンピオンを獲るぞ」という熱い思いを感じました。

44周目。フェルスタッペンがバルテリ・ボッタス(メルセデス)を抜いて2番手へ浮上! 49周目にはぺレスがボッタスを抜いて3番手へ!! ボッタスは「なんで2ストップでいかないんだ!」とチームへお怒りです。あぁ、この後揉めるんだろうなぁ。どうか穏便にいきますように…。

2021年フランスGP
最高のレースを見せてくれたルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペン(2021年フランスGP)

ラスト3周。ついにフェルスタッペンがハミルトンの1秒以内に入りました。そして翌周のターン8でインに飛び込みオーバーテイク! スタートのミスを挽回し見事ポール・トゥ・ウインを飾りました。さらにファステストラップポイントも獲得し、チャンピオンシップをリード。

アグレッシブでタイヤにも優しい走り、かっこよかった!

でもでも、ハミルトンの英国紳士的なタイヤへの優しい走り方も素敵だったなぁ。実は私、昔からタイヤに優しいF1ドライバーが好きなんですよね。フランスGPを見て「やっぱりタイヤに優しいが人が好きっ」と改めて思いました。

2019年モナコGP
タイヤにも優しく、ファンサービスも100点満点なセルジオ・ぺレス(2019年モナコGP)

フェルスタッペンもハミルトンもかっこよかったけれど、個人的にはスタートからタイヤをもたせ、ピットストップ後も確実な走りで予選4番手から3位表彰台をものにした、ぺレスの職人的な走りに惚れ直しました。

レッドブル移籍後、確実にマシンを自分のものにしてきていて結果もきちんと出している。今後、メルセデスvs.レッドブルの戦いにおいてキーパーソンになる予感がします!

2021年フランスGP
表彰式。ドライバーよりゴリラのほうが目立っている気が・・・(2021年フランスGP)

皆さんは、どのドライバーのタイヤの使い方がお好みでしたか?

yuri

 

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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