選挙権が18歳に引き下げ。軽オープンのダイハツ・コペンがデビュー!【今日は何の日?6月19日】

■世界の自然科学をリードする理化学研究所が創立

湯川秀樹博士&朝永振一郎博士(C)Creative Commons
湯川秀樹博士&朝永振一郎博士(C)Creative Commons

1917(大正6)年6月19日、日本で唯一の自然科学総合研究所として、物理学、化学、工学、医学などの基礎研究及び応用研究を行う理化学研究所(理研)が設立されました。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士や朝永振一郎博士、そのほか鈴木梅太郎博士、長岡半太郎博士、本多光太郎博士など、世界をリードした名だたる科学者を輩出しました。

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また2015(平成27)年のこの日、選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる法律が公布。翌年の6月19日以降の国政選挙から施行されました。選挙権年齢については、世界の主要国のほとんどが18歳以上であり、日本もこの世界的な基準に合わせたのです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2002(平成14)年の6月19日、ダイハツから軽のオープンスポーツカー「コペン」が発売されました。軽のスポーツカーとしては、1990年代初めにスズキ「カプチーノ」、マツダ「AZ-1」、ホンダ「ビート」が登場しましたが、バブル崩壊による市場縮小によって2000年を待たずにいずれも生産終了しました。

2002年発売のコペン
2002年発売のコペン

そして登場したコペンは、大量販売を目指したモデルではなく、限られたスポーツカーファンを対象にコンパクトで安価なスポーツカーを提供するために開発されました。丸いヘッドライトにレトロな雰囲気のある丸いフォルム、ボディ前後の顔つきが同じイメージになっているのも個性的です。2シーターなので室内空間も快適で、ルーフはボタン操作20秒で開閉できる電動「アクティブトップ」と手動で開閉する「デタッチャブル」の2種類を用意。それまでのオープンスポーツカーは、ソフトトップや脱着式ハードトップがほとんどだったのでかなり贅沢な仕様、コペンにかけるダイハツの熱意が窺い知れます。パワートレインは、「ムーヴ」用エンジンを専用チューニングした高性能の4気筒DOHCターボエンジンと電子制御4速ATおよび5速MTの組み合わせ、駆動方式はFF方式です。

2002年発売のコペン(Side View)
2002年発売のコペン(Side View)
2002年発売のコペン(電動開閉ルーフ作動時)
2002年発売のコペン(電動開閉ルーフ作動時)

小さなボディにダイハツ渾身の先進技術を凝縮させた初代コペンは、2012年まで10年間にわたり販売。多くのファンを楽しませて、販売台数は約10年間で58,496台、市場の小さいスポーツカーとしては上々の販売ではないでしょうか。

その後、ブランクを経て2014年に2代目コペンが登場。2代目の発表日も今日、6月19日でした。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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