ペリー来航。スバルの人気限定車インプレッサS202 STIがデビュー!【今日は何の日?6月3日】

■今日は、地球にやさしい乗り物「自転車デー」

1853年ペリー(黒船)来航 (C)Creative Commons
1853年ペリー(黒船)来航 (C)Creative Commons

1853(嘉永6)年6月3日、米国提督のペリーが率いる4隻の黒船が、神奈川県の浦賀に来航して開港を要求しました。見たことのない蒸気船や最新鋭の大砲を目のあたりにして、恐れをなした徳川幕府は大混乱になりました。これが明治維新の起爆剤となって、200年余り続いた鎖国から日本は目を覚ますことになったのです。

1980年頃登場した自転車
1980年頃登場した自転車

また、今日は「世界自転車デー」です。環境に優しく、どこでも気軽に移動でき、健康にも良いといった自転車移動のメリットを米国のレシェイク・ビルスキー教授が提唱して制定されました。ちなみに自転車を発明したのは、誰かはっきりしていないようです。最初はペダルのない地面を蹴って走るタイプ、一輪車の後方に小さな車輪を付けたタイプ、チェーンで後輪を回す現在のタイプは1885年に英国のローソンが発明しました。これが、自転車の元祖でしょうか。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2002(平成14)年6月2日、富士重工(現、スバル)のモータースポーツ会社STI(スバル・テクニカル・インターナショナル)から、320PSを発揮する「インプレッサ」のWRX STIモデル「S202 STI」が発売されました。

2002年発売のインプレッサWRX S202 STI
2002年発売のインプレッサWRX S202 STI

STI製作のプレミアム限定車「WRX STI」は、1998年に達成した3年連続WRCチャンピオンを記念して販売された「インプレッサ22B STI」から始まりました。その後もインプレッサを中心にWRX STIはシリーズ化され、ほぼ毎年新しいモデルが世に出ています。

2001年発売のインプレッサWRX STI タイプRAスペックC
2001年発売のインプレッサWRX STI タイプRAスペックC

そして2002年に発売されたのが、「インプレッサS202 STI」です。2代目インプレッサWRXのタイプRAスペックCをベースにして、最大の特長は最高出力を320PSまで向上させたことです。出力向上は、ボールベアリングターボの採用やエンジン吸気系のチューニング、チタン製超低圧マフラー、高速の伸びを重視したECUの変更などによって成し遂げました。また軽量化にもこだわり、鍛造アルミホイールや専用ブレーキディスク、カーボンリアスポイラーなどを採用し、驚異のパワーウェイトレシオ4.15kg/PSを達成しています。

1998年発売のインプレッサWRX 22B STI
1998年発売のインプレッサWRX 22B STI

WRX STIは、1998年から現在まで21モデルが発売されていますが、どれも350万円以上の高額ながら、限定400台が受注開始当日にほぼ完売しています。お金があってもなかなか手に入らない、スバリストにとっては喉から手が出るほど欲しいクルマなのです。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる