■人類初の大西洋無着陸横断飛行に成功した「リンドバーグ翼の日」
今日5月21日は、「リンドバーグ翼の日」です。1927(昭和2)年のこの日、米国の飛行家チャールズ・リンドバーグが「スピリット・オブ・セントルイス号」でニューヨークを出発して飛行距離約5800kmを飛行してパリに無地到着、人類初の単独無着陸大西洋横断飛行に成功しました。単葉(主翼1枚)のプロペラ機で非常用パラシュートも装備せず、飛行時間33時間30分間をサンドイッチ5個と1リットルの水のみという命がけの飛行だったそうです。
また2012年のこの日の朝、実に日本の本州では129年ぶりとなる金環日食が各地で観察されました。筆者も、出勤前にまだ完全なリングになっていない未完成の金環日食を見たことを覚えています。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1990(平成2)年5月21日、三菱自動車から3ナンバーの高級4ドアサルーン「ディアマンテ」が発売されました。
ディアマンテは、逆スラントノーズのスポーティなピラードハードトップを採用。パワートレインのバリエーションは多彩で、2.0L SOHC/2.5L DOHC/3.0L DOHCという3種のV6エンジンに4速ATあるいは5速MTの組み合わせが用意されました。
三菱にとって初の高級セダンということもあり、積極的に先進技術を採用していることが大きな特長です。このクラス初の4WD車をラインナップ、4WDには「アクティブ・フォー・システム」を採用。これは、4WS(4輪操舵)/4ABS(アンチロックブレーキシステム)/4IS(4輪独立懸架)を統合したシステム。2WD車には、TCL(トラクションコントロール)/ESC(アクティブコントロールシステム)/4WS/4ABS/4ISを統合した「アクティブ・ツー・システム」が採用されました。その他にも、シート位置やミラーの角度を調整する世界初の「三菱インテリジェント・コックピットシステム(MICS)」など三菱が持てる技術のすべてが投入されました。端正なマスクと3ナンバーのゆったりした室内、先進技術満載のディアマンテは、市場でも高い評価を受けて好調な販売を記録しました。
現在三菱は、SUVと軽自動車に注力していますが、当時は軽から高級車までフルライン戦略を進めていました。またバブル経済で大ブームとなった「ハイソカーブーム」にあやかりたいという想いもあったのでしょう。ハイソカーの仲間入りはできませんでしたが、3ナンバーの自動車税が下がった絶妙のタイミングで登場して大ヒットしたディアマンテ、三菱のブランドイメージを上げたのは確かです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)