■「シトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンション」を初搭載
2021年4月12日、シトロエンはフランス本国において最上級モデルの「C5 X」を発表しました。
サルーンとステーションワゴンを融合させたという、シトロエンらしい独創的なスタイリングをまとっています。新型「C5 X」は、2016年のパリモーターショーで発表された「CXperience Concept」にインスパイアされ、市販化されています。
ボディサイズは、全長4805×全幅1865×全高1485mmで、ホイールベースは2785mm。欧州Dセグメントに分類できる大きさになっています。
サルーンよりも最低地上高が高められたクロスオーバーテイストが特徴で、19インチタイヤを履くなど、SUVのユーザーにも好まれる高い位置でのドライビングポジションを実現し、安全性と視認性が引き上げられています。パワートレーンは、ガソリン仕様とプラグインハイブリッドを設定。
「シトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンション」が初めて搭載され、シトロエンの伝統の「魔法の絨毯」のような乗り心地をさらに高めるとしています。このサスペンションは、路面のあらゆる凹凸、縁石、路面のジョイントなどの状況を問わず、快適に走行を克服するために設計されています。
プラグインハイブリッド仕様のC5 Xでは、さらに一歩進んだ制御を実現する「シトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンション」を搭載。
3つのモードから選べるこのサスペンション・コントロールシステムは、「プログレッシブ・ハイドロリック・クッション」の効果を向上。路面の上をまるで飛んでいるかのようなフィーリングを実現するため、走行中のダンピングを弱めるとともに、コーナリングにも対応して効率的なサスペンションの動きが得られるそうです。
また、ラウンジのように広いキャビンは「アドバンスドコンフォートシート」の快適性と、2列目を中心とした圧倒的な広さを誇っています。さらに、ステーションワゴンの要素を採り入れることで、545Lもの大容量を持つラゲッジスペースを確保。
プラグインハイブリッド仕様には、日常走行に向く「ë-COMFORT」モードと「エレクトリック」モードでの走りを組み合わせることで、車内の静粛性をさらに高めることが可能です。
ほかにも、車内での快適性を高めるために、数々の先進技術が採用されています。たとえば、拡張ヘッドアップディスプレイ、「ハイウェイ・ドライバー・アシスト」など、ドライバーの精神的負担を軽減する運転支援機能や、12インチのセンタータッチスクリーン、自然言語認識、タブレットのようにウィジェットでカスタマイズ可能なディスプレイなど、新世代のインフォテインメント・インターフェースを用意。
シトロエンの新型C5 Xは、2021年後半に欧州で発売される予定で、日本市場導入の時期、仕様は未定としています。
(塚田 勝弘)