世界初の宇宙遊泳。米国ウーバーの自動運転車に不幸な事故【今日は何の日?3月18日】

■ディーゼルエンジンの発明者のルドルフ・ディーゼル誕生

1965(昭和40)年3月18日、旧ソ連のレオーノフ飛行士がボスホート2号でエアロックから宇宙空間に出て、世界初となる12分9秒間の船外活動(宇宙遊泳)に成功しました。命綱をつけて遊泳する様子がモスクワ放送で放映されたそうです。

また1964(昭和39)年、ソニーとシャープが小型計算機を発表。20桁の足し算や引き算ができ、重さは25kg、価格は50万円だったそうです。今では、はるかに優れた小型の電卓が100円で買えますよね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1858年3月18日、ディーゼルエンジンを発明したルドルフ・ディーゼルがドイツで生まれました。一方ガソリンエンジンを発明したのは、一般的にはドイツ人のニコラウス・オットーと言われています。4ストロークエンジンの理論サイクル「オットーサイクル」にその名を残していますね。

また2016年の今日、米国のアリゾナ州においてウーバー・テクノロジーズ社の自動運転試験車が自転車を押して車道を渡っていた女性に時速63km/hで衝突して死亡させるという事故が発生しました。

ウーバー自動運転車(2017年型ボルボXC90)
ウーバー自動運転車(2017年型ボルボXC90)

米国内では、このほかにもテスラの自動運転車による2件の死亡事故が発生していますが、いずれも犠牲となったのは運転していたドライバーです。自動運転車による死亡事故で歩行者が犠牲になったのは、これが初めてでした。自動運転車は2017年型「ボルボXC90」をウーバーが改造したもので、クルマの屋根にLiDARとカメラ、レーダーを収納した小型ドームを装着したタイプです。

ウーバー自動運転車(2017年型ボルボXC90)
ウーバー自動運転車(2017年型ボルボXC90)

事故原因は、自動運転制御のAIが被害者を「人間(歩行者)」と認識できなかったことでした。そもそも歩行者は歩道にいるもの、路上にいることを想定していなかったなどの基本的、かつ技術的な問題が浮き彫りになりました。しかも、ドライバーは動画を見ていて前方を全く注意していなかったことも明らかに。今回は試験車ということで、ウーバーと被害者遺族で和解が成立したそうです。実際に市販車で起こった場合は、誰が法的責任をとって罰せられるのかが難しい問題です。

ウーバー自動運転車(2017年型ボルボXC90)
ウーバー自動運転車(2017年型ボルボXC90)

米国では、「責任は誰が取るべきなのか」ということが置き去りにされたまま、すでに多くの試験車が公道を走行しているという現実があります。日本ではこの問題があるので、自動運転といっても限られた条件と場所でしか実施されていません。誰が責任を取るかが明らかにされない限り、好き勝手に走るのはやめてほしいですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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