■3月の大需要期後にトヨタは人気の3モデルで一部改良を予定か!?
3月は新車、中古車問わず1年を通じて最もクルマが売れる大需要期です。それと同時に「春はお別れの季節です…」という大ヒットソングがあるように、ロングセラーモデルのトヨタプレミオ/アリオン、トヨタプリウスαが生産終了となります。
長い間、トヨタは4チャネルで異なる車種を販売してきましたが、全店舗で同じクルマを販売するようになり、これまで存在していた基本設計は同じで外観が異なる兄弟車が今後無くなり、車種数も統廃合されて絞られていくのは間違いないでしょう。
そんな大需要期を目前に、clicccar編集部はトヨタ車が今後予定している一部改良を各方面から集めた情報を元に予想してみました。
まずはLサイズミニバンで大ヒットしているアルファード/ヴェルファイアで、4月に一部改良を行うと予測しています。
注目はヴェルファイアで、現在、特別仕様車として販売されている“GOLDEN EYES”をGOLDEN EYES IIとしてカタログモデルとする一方で、このグレード以外を全て廃止してしまうようです。
また、アルファードはガソリン車のGグレード、ハイブリッド車のS、G、SRグレードの廃止に加え、特別仕様車として商品力を強化した“TYPE GOLD II”を設定すると考えています。
ボディカラーもアルファードはラグジュアリーホワイトパール、スティールブロンド。ヴェルファイアはスパークリングブラックパール、バーニングブラッドを廃止。また、装備面ではデュアルパワースライドドア、アクセサリーコンセントを標準装備とする一方で、アイドリングストップ機能やおくだけ充電は廃止になるようです。
そして「動く応接室」と言われているエグゼクティブラウンジは助手席可倒ヘッドレストを新規で設定し、スライドドア開閉スイッチをセンターコンソールに追加。その一方でおくだけ充電は廃止になりそうです。現在アルファードとヴェルファイアの新車販売台数では大差でアルファードの圧勝となっていますが、ヴェルファイアがモノグレードとなるのはフルモデルチェンジに向けたモデル統廃合への布石と言えるでしょう。
続いては6月に一部改良を予定している2車種のうち、根強い人気を誇るランドクルーザープラドです。まず法規対応として、事故自動緊急通報装置を保護箱に追加するようです。これまでヘルプネット通報時、インパネなどに設置されていたマイク・スピーカーを使用していましたが、事故時の破損を防ぐため保護箱にマイク・スピーカーをオーバーヘッドコンソール内に格納するとのこと。
また、機能の強化として、インテリジェントクリアランスソナーの全車標準装備をはじめ、19インチアルミホイールのデザイン変更、フロントシートバックのデザイン変更。そしてディーゼルエンジン車にはアドブルーの残量表示目盛を追加し利便性を向上させるようです。
ボディカラーはこれまでの9色から5色へ集約。メーカーオプションとして設定されていた、タイヤ空気圧ウォーニングをはじめ、電動リアデフロック、クールBOXを廃止。TXのボディカラーの一部でベージュ内装が廃止となり、バリエーションの整理が行われると考えています。
そして、6月に一部改良を行う予定のもう1台はプリウスです。プリウスもランドクルーザープラドと同様に法規対応として、事故自動緊急通報装置を保護箱に追加します。加えて、シートベルト未装着の警報対象を全席へ拡大するようです。
装備の強化として、ディスプレイオーディオとバックガイドモニターをEグレード以外に標準装備となります。また、空気清浄機能のナノイーをAグレードにも拡大。そしてボディカラーにブラキッシュブロンドメタリックが追加されそうです。
一方廃止となるのは、ボディカラーではスティールブロンドメタリック。メーカーオプションでは、一部のナビゲーションやムーンルーフ。そしてグレー内装車となっています。また、ツーリングセレクションをベースとした特別仕様車「ブラックエディション」を追加しそうです。
トヨタの人気4モデルが3月の大需要期後に一部改良を予定していて、特にヴェルファイアはモノグレードになってしまいます。狙っている人はこの3月が最後のチャンスと言えるのではないでしょうか。
(クリッカー編集部)