■A5シリーズ初のクリーンディーゼルエンジン仕様を追加設定
2021年1月7日、アウディ ジャパンは、4ドアクーペのA5/S5スポーツバック、2ドアクーペのA5/S5クーペをマイナーチェンジさせ、1月13日から発売します。なお、2.0Lディーゼルターボモデルは2月以降の発売予定となっています。
プレミアムミドルサイズのA5スポーツバック、A5クーペはラグジュアリームード漂う内外装が、S5スポーツバック、S5クーペはSモデルらしいスポーティなデザインや走りが魅力。
アウディA5/S5シリーズは2017年に2代目に移行していて、今回のマイナーチェンジでは、フェイスリフトを中心に外観デザインが刷新されています。
全車にハニカムメッシュグリルや往年の「Audi Sport quattro」を彷彿とさせるボンネットスリット、ボディ一体型サイドスカートが備わり、よりスポーティな佇まいになっています。
グレード展開も見直され、「advanced」「S line」が各パワートレーンに設定されています。「advanced」は従来の「S line」よりもさらにスポーティなグレードという位置づけになり、大型フロントブレードレートやマトリクスLEDヘッドライトを標準装備。新しい「S line」には力強い「RS 5」譲りのデザイン要素が盛り込まれています。
また、A5/S5の全グレードを対象に、アウディでは同クラス初となるレーザーライトパッケージがオプション設定されています(RS 5は標準装備)。
パワートレインも変更されています。「45 TFSI quattro」は、2.0Lの直列4気筒直噴ターボエンジンに、12Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されています。
高効率化が図られたAWDクラッチ付のquattro4WDシステムが採用され、トランスミッションは7速Sトロニックが組み合わされています。エネルギー回生効率が高くなり、コースティング(惰力走行)時にエンジンを完全停止するなど、燃費を向上しながら快適な走りを実現するそう。
さらに、A5シリーズで初めてクリーンディーゼルエンジン搭載仕様が設定されたのもトピックスです。スポーツバックに、2.0Lの直列4気筒直噴ディーゼルターボと12Vマイルドハイブリッドが組み合わされたFFの「A5 Sportback 35 TDI」を設定。高出力化された2.0Lの直列4気筒直噴ディーゼルターボにquattroが組み合わされた「40 TDI quattro」もA5スポーツバック、A5クーペに設定されています。
一方、スポーティバージョンであるS5スポーツバック、S5クーペのパワートレインは、最高出力 260kW (354ps)、最大トルク500Nmを誇る3.0LのV6ターボエンジン。トランスミッションは、8速ティプトロニックで、駆動方式は強大なトルクに対応する4WDのquattro。
足まわりでは、ダンピングコントロールSスポーツサスペンションの採用により、俊敏なハンドリングを実現するとしています。
エクステリアは、Sモデル専用のハニカムメッシュシングルフレームグリルや前後バンパー、エアインレット、新デザインの19インチアルミホイールなどにより精悍さを増しています。インテリアには、アルカンターラ/レザー(ダイヤモンドステッチ)のSスポーツシート(マッサージ機能付)が標準で備わります。
現行モデルは、すでに最新のデジタル技術が採用されていますが、今回、インテリアに最新のインフォテインメントシステムの「MIB3」を初採用。昨年マイナーチェンジを受けたアウディA4などに続く「MIB3」の採用になります。
10.1インチにサイズアップされたセンタースクリーンは、タッチパネル式になったことで操作性を向上。インパネもシンプルでクリーンなデザインになっています。さらに「S line」「S5」には、新装備のブラックグラスルックコンソールパネルとアーティフィシャルレザー(センターコンソール/ドアアームレスト)が採用され、さらなるクオリティアップが図られています。
先進安全装備も充実しています。歩行者検知機能付アウディプレセンスシティや、渋滞追従支援機能付アダプティブクルーズコントロールを標準化。
ボディカラーでは、A5/S5シリーズに「ディストリクトグリーンメタリック」が新設定され、S5、S line専用の「クワンタムグレー」「ターボブルー」が新たに設定されています。
価格帯はAudi A5/S5 Sportbackが616万円〜926万円。Audi A5/S5 Coupéが643万円〜926万円です。
ラグジュアリーかつ、よりスポーティになったエクステリアデザインやパワートレーンの変更、充実した安全装備などにより、プレミアムミドルサイズにおいてさらに存在感を放っています。
(塚田 勝弘)