■給料が増えてマイカーブームが来た!
古い話ですが、60年ほど前の日本のモータリゼーションについてお話をしたいと思います。
1960年の12月27日、第二次池田内閣が「国民所得倍増計画」を閣議決定しました。簡単に言えば、この10年間でみんなの給料を倍にするぞ、そのために高速道路や新幹線を作って公共事業投資して多くの雇用を生み出すという政策です。1964年には「東京オリンピック」も控えて日本中が盛り上がっている中で、これが世界史上類のない日本の「高度経済成長」の火付け役となりました。
夢のような計画ですが、何と7年で目標を達成、本当に国民の所得は倍増したのでした。今では考えられない話ですが、働けば働くほど給料が増え、物を作れば作るほど売れる時代だったのです。
さて、クルマの話に戻しましょう。
給料が増えて道路が整備されたら、クルマが売れないわけがないですよね。高度成長期の1960年代は、日本のモータリゼーション、マイカーブームが花開いた時代でした。
モータリゼーションの火付け役は、1955年通産省が発表した「国民車構想」でした。これは、開発車が規定の条件を満たせば、国がクルマの開発を支援するというものです。これに刺激され、1955年のトヨペット・クラウン、軽自動車のスズキ・スズライトを皮切りに、主要な自動車メーカーから次々と新型モデルが発売されました。
1960年に約44万台であった自動車保有台数は、10年間でなんと約15倍に急増、多くの一般家庭がクルマを手に入れることができるようになったのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2016年12月27日、スズキは世界戦略コンパクトカー「スイフト」の約6年ぶりのモデルチェンジを発表しました。
国内で初めてスイフトが登場したのは2000年ですが、実際に世界戦略車として存在感を示したのは、2004年デビューの2代目スイフトです。排気量1.3Lと1.5Lの4気筒VVT(可変バルブタイミング機構)エンジンを搭載し、軽量かつ高い剛性のボディによってスポーティで力強い走りを実現しました。
モデルチェンジしながら進化を続けている「スイフト」ですが、2016年に発表(発売は、2017年1月4日)された4代目もパワーアップした高次元のスポーティな走りで現在も人気を得ています。さらに、マイルドハイブリッド「S-エネチャージ」システムによる燃費向上や自動ブレーキ(AEB)、誤発進抑制、車線逸脱警報機能(LDW)などの予防安全機能も充実させています。
スズキは日本では軽自動車のトップメーカーですが、海外ではスイフトが主力モデルです。世界でみれば、スズキで最も売れているのはスイフトです。ただし、半分はインドで売っています。さすが、インドで強いですね。
毎日がなにかの記念日。それではまた次回!
(Mr.ソラン)