●ドライでもウェットでも実力伯仲するタイヤ性能
オートポリスで開催されたD1GP第5戦。午前中に行われた単走はドライコンディションでしたが、昼過ぎに降り始めた雨によって追走トーナメントはウェットコンディションとなり、全車イコールコンディションの中、同日でドライとウェット両方でのバトルが繰り広げられました。
そして既報の通り、VALINO TIRESの植尾勝浩選手が優勝、2位にはLINGLONG TIREの末永直登選手、そして3位にはTOYO TIRESの川畑真人選手が入り、タイヤ3メーカーが表彰台を分け合う形となりました。
昨シーズンからD1に参戦を開始したVALINO TIRESは今回優勝した植尾選手の他にも、第5戦でベスト16入りしたJZX100北岡裕輔選手や植尾選手と同じく激しい走りが印象的なS15中村直樹選手などを擁しており、今回の優勝はその中村選手が挙げた昨年の最終戦オートポリスでの優勝以来の戴冠となりました。
VALINO TIRESと同じく昨シーズンからD1に参戦しているLINGLONG TIREは、第5戦準優勝となった末永選手と第4戦で優勝した小橋正典選手をワークスドライバーとして起用。その小橋選手は昨シーズンからエビスでは4連勝中、そして今シーズンも第2〜4戦でシリーズ3連勝を飾り、ポイントリーダーとなっています。
TOYO TIRESはTeam TOYO TIRES DRIFTとして第5戦で3位となった川畑選手と今大会単走2連勝の藤野秀之選手、第4戦で3位となった松井有紀夫選手などが参戦。そのドライバーたちは人気、実力ともに折り紙付きです。
そして今シーズンのD1GPにはこの3メーカーの強力なライバルとして、参戦初年度にして開幕戦で2位を獲得した日比野哲也選手など参戦タイヤメーカーとしては最大となる6台をサポートするSAILUN TIREや、昨シーズン2年連続のシリーズチャンピオンとなった横井昌志選手擁するNANKANG TIREも参戦し、毎戦熾烈なバトルを文字通り足元から支えています。
今シーズンのD1GPも残すところ10日後に迫った福島エビスサーキットでの第6戦と、真冬の1月開催となる第7&8戦筑波。路面温度の低い終盤3戦での各タイヤメーカーの争いにもぜひ注目しましょう!
(H@ty)
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