■絞り込まれたスポーティなリヤビューも特徴
2020年10月16日、BMWは2代目となる新型4シリーズ クーペのオンライン発表会を行い、同日から販売を開始しました。なお、納車は11月以降の見込みとしています。
BMWでは「BMW 2002(マルニ)」やE24型の「635」などが採用してきた縦型のキドニーグリル。新型4シリーズでは大型化され、より大胆で存在感のある顔つきに仕立てられています。
4シリーズ クーペは、3シリーズベースの2ドアクーペで兄弟車といえる関係ではあるものの、3シリーズよりも全長を約50mm、全幅を約25mmワイドにすることで、ロー&ワイドなスタイリングを実現。
新型「BMW 420i」のサイズは、全長4775×全幅1850×全高1395mm。ホイールベースは2850mm、車両重量は1560kgです。
サイズアップとワイドトレッド化が敢行されただけでなく、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化すると共に、高剛性ボディが採用されています。これらにより、ロール剛性の強化、スポーティなハンドリングも可能としているそう。
また、アルミニウム材をボンネットだけではなく、エンジンキャリアや、エンジンキャリア接続部に使うことで、ボディ剛性強化と軽量化を両立。こうしたボディ補強によりスポーティクーペに相応しい走りを手に入れたとしています。
エンジンは、新型「BMW 420i」には2.0L直列4気筒BMWツインパワーターボ・ガソリンエンジンを用意。従来型から50Nm増となる最高出力184PS(135kW)/5,000rpm、最大トルク300Nm/1,350-4,000rpmを発揮します。WLTCモード燃費は13.4km/Lで、高い効率を実現。
同時に発表された新型「BMW M440i xDrive」には、最高出力387PS(285kW)/ 5,800rpm・最大トルク500Nm/1,800-5,000rpmを発揮する直列6気筒BMWツインパワーターボ・ガソリンエンジンが搭載され、0-100km/h加速は4.5秒という俊足を誇ります。さらに、BMWのインテリジェント4輪駆動システム「BMW xDrive」や「Mアダプティブ・サスペンション」「Mディファレンシャル」により、悪路でも安定したコントロールとスポーティな走りも実現するそう。組み合わされるトランスミッションはいずれも8AT。
安全機能運転支援システムは最新世代に進化。BMW 3シリーズ同様、高性能3眼カメラ&レーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムが標準装備になります。高速道路での渋滞時において運転の負荷を軽減し、安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も含まれています。
そのほか、最新のコネクティビティも用意されています。「OK, BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定などが可能なほか、「Apple CarPlay」にも対応。
「BMWコネクテッド・ドライブ」の標準装備により、スマホで事前に検索した目的地を車両に送信することもできます。また、車両のリモコンキーを持たなくてもiPhone をドアハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらにはエンジンの始動も可能。
価格は「BMW 420i」が577万円、「BMW 420i M Sport」が632万円です。なお、別の記事でご紹介する「M」モデルの「BMW M440i xDrive」は1025万円となっています。
(塚田勝弘)