【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争 | SF2022rd5_SC run-1 | 6枚目の写真(全9枚)

「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の1枚目の画像 スタート直前のグリッド最前列2車。発進時の静止位置は1車長と少しずつずらした配置になっている。SUGOのストレートは上り勾配なので左足でブレーキを押さえながら右足はアクセル全開、手動パドルでクラッチを“ミート”する。その微妙な差でフェネストラズがこの距離を詰めた(撮影:筆者)
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の2枚目の画像 「踵を接して」フィニッシュラインを駆け抜ける野尻と牧野。3位を守り切った野尻のロールバー前面、OTS作動・残り時間を示すLEDは赤表示、残り20秒を切ったことを示している。牧野もこの周はOTSを使い続けていたが、LED点滅が消えている瞬間
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の3枚目の画像 今季5戦中4戦連続の予選最速ラップを走り切った直後の野尻智紀。前3戦よりちょっと表情が“渋い”。前戦APでは決勝で「グリップ感」が足りず、この日も既に「その予兆があるんです」とピットに戻って一瀬エンジニアと検討に入っていた
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の4枚目の画像 歓喜の瞬間。優勝を手にしてマシンから降り立った”サッシャ”に駆け寄った近藤真彦“監督”が飛びつく
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の5枚目の画像 遂に手にした「No.1」。予選2番手からスタートを決めて勝負の展開を引き寄せた。コンビを組む村田エンジニアも「前戦APから予選、決勝ともに『速さ』が出てきている」と
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の6枚目の画像 レース開始直後に起きたアクシデントで早々にセーフティカー(SC)導入。スタートから1コーナーまでにトップに立ったフェネストラズを先頭に野尻、大湯、大津、宮田、福住と続く
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の7枚目の画像 競技規則でタイヤ交換が認められる最小周回の10周完了はSC先導走行中。スタートからトップグループを構成していた面々は(宮田を除いて)ピットストップ。タイヤ交換作業がピタリと決まった大湯が直前で作業していた野尻に、発進で先行。フェネストらずに続くポジションを獲得した
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の8枚目の画像 決勝レース最終結果・上位10車のラップタイム推移。今戦は1周目1コーナーの接触・スピンアウトで1度目のセーフティカー(SC)、そこから競争再開となった直後にまた1コーナーでアクシデント発生、これで2度目のSC導入となり、実質的な競争は15周目から、となった。ただその2度目のSC走行中に規則で求められているタイヤ交換のピットストップを行った車両が12車(本文参照)。ここでコースに居残り(ステイアウト)、タイヤ交換を後に残した宮田、牧野、平川が直ちに1分8秒台にペースを上げてタイムギャップを広げようとしたことが読み取れる。これに対して先頭に立ったところからピットストップしたフェネストラズは、ここには示していないが前を走る小林、国本のペースに合わせて無理をせずに(タイヤの消耗を控える意図もあったはず)1分9秒台後半で周回を続けた。ここから10周ほどは先行3車との間に毎周1秒ほどの差がある周回が続く。フェネストラスとしては「あまり差が広がるのも…」という感じで29〜34周目にかけて少しペースを上げるが、そこでまた前に詰まってしまう。残り時間10分となるところで平川が、45周完了で牧野がピットへ。ともにピットアウト直後は新しいタイヤの“一撃”グリップを引き出してラップタイムを切り詰め流。宮田は残り時間が3分というぎりぎりのタイミングでピットイン、タイヤ交換。さすがにそのグリップを引き出す周回は残されていなかった。一方、フェネストラズは前が空いた40周目からペースアップするが、レース終了に向けて十分な余裕がある状況なのがわかって最後の2周は少しペースを緩めている
「【スーパーフォーミュラ2022年第5戦・スポーツランドSUGO】「勝てる速さの持ち主」を証明する初勝利~両角岳彦のデータと観察で“読み解く”自動車競争」の9枚目の画像 優勝したフェネストラズを基準に、周回毎に各車がどれだけの差を持って計時ラインを通過したか、をグラフ化した「ギャップ&ラップチャート」。まず2度目のSC先導走行の中、11周完了で各車のラインが交差し順位が入れ替わっているのは、その前の周回=規則上、タイヤ交換が認められる最小周回でピットインする/しないが二つに分かれたため。15周目から競争再開。ここからコース上で先行するステイアウト組のとくに先頭から3車、宮田、牧野、平川が後続・タイヤ交換を済ませたフェネストラズ以降との差を開きにかかる。そのフェネストラズは直前の小林、三宅のペースに合わせて走り続け、あえて攻めには行っていないことがラップタイム推移と並べて見るとはっきりする。ピットロード出口のレイアウトが再度変更されたSUGOで、ピットストップ+タイヤ交換にどのくらいの時間を“消費”するか、予想が難しかったが、レース後半で次々にピットインした車両の折れ線の降下幅を見ると最小でも35秒、ターゲットの前に戻るためには40秒は欲しいことがわかる。ピットストップの後、タイヤの消耗度合いが少ないことを活かして、平川は前を走っていた4車を次々に追い抜いていったことが、それぞれの折れ線の交差に現れている。その後にピットストップした牧野も、一気に前との差を詰め、フィニッシュでは野尻との差ほぼゼロまで追い込んでいる
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