■ライムグリーンのブレーキキャリパーは前後アスクルに装着
起亜は2023年7月、フラッグシップとなる電動クロスオーバーSUV「EV9」を欧州で発売しましたが、その高性能バージョンとなる「EV9 GT」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
これまで小型「EV6 GT」の足跡をたどる高性能EV9 GTが噂されていましたが、実車を見るのはこれが初めてです。
スウェーデンでの寒冷地テスト中を捉えたプロトタイプは、デザインの多くを隠していますが、よりアグレッシブなデザイン変更がなされるのは間違いないようです。
リアアスクルには、ライムグリーンのブレーキキャリパーを装備、最終的にはフロントアクスルにも装着されるでしょう。さらに、このプロトタイプのプレースホルダーよりも、はるかに高級に見える専用ホイールも標準装備されるはずです。また後部では、リアスポイラーが拡大されると思われます。
最も重要なアップグレードは、心臓部にあります。EV6 GTでは最高出力585ps、最大トルク740Nmを発揮するデュアルモーターを積みますが、SUVの重量が増加することを考慮し、このデュアルモーターを微調整、EV9 GTでは最大600ps以上が見込まれています。
キャビン内では、EV6 GTのようなグリーンのアクセントやコントラストのあるステッチなど、インテリアのいくつかのアップグレードも期待できます。しかし、スポーティなバケットシートは、このような大型高性能SUV購入者の需要が少ないとみられることからも、EV6 GTのように標準装備はないと予想されます。