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■クイックシフターもオプション設定
ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、ミドルクラスのネイキッドスポーツ「MT-07 ABS(以下、MT-07)」をマイナーチェンジした2024年モデルを発表しました。
世界的に人気が高い、ストリートファイターと呼ばれるジャンルに属するこのモデルは、扱いやすく粘り強いトルク特性を持つ688cc・2気筒270度クランクエンジンを搭載。車両重量184kgという軽量な車体と相まって、ベテランから初心者ライダーまで、幅広いユーザーがライディングを楽しめることが魅力です。
新型では、独自のスマートフォン連携機能「Y-Connect」に対応する新型の5インチTFTメーターを装備。また、新色3タイプを採用したほか、クラッチ操作なしに滑らかなシフトアップ操作を可能にするクイックシフターをアクセサリー設定するなどのアップデートを受けました。
●ヤマハ「MT」シリーズに属するミドルモデル
MT-07は、豊富なラインナップを誇るヤマハのネイキッドスポーツ「MT」シリーズに属するミドルクラスのモデルです。
兄弟車には、1000cc・4気筒の「MT-10」、900cc・3気筒の「MT-09」、300cc・2気筒の「MT-03」、250cc・2気筒の「MT-25」、そして2023年に国内導入された125cc・単気筒の「MT-125」を用意します。
いずれも、世界的に人気が高いストリートファイターというスタイルを採用。アグレッシブなスタイルや、街乗りやロングツーリングでも疲れづらいアップライトなポジション、高性能かつ扱いやすいエンジン特性などにより、市街地からワインディングなどで俊敏な走りを楽しめることが魅力です。
なかでもMT-07は、最高出力54kW(73ps)/8750rpm、最大トルク67N・m(6.8kgf-m)/6500rpmを発揮する688cc・2気筒270度クランクエンジンを搭載。
ライダーのスロットル操作に対し、リニアなトルクを創りだすヤマハ独自の「クロスプレーン・コンセプト」に基づいて開発されたエンジンは、力強いパワーやトルク特性と、低速域でのリニアなレスポンスなどを両立。
車両重量184kgという軽量な車体などとのマッチングにより、軽快かつ操る感覚を楽しめるマシンに仕上がっています。
●多機能な新型フルカラーTFT液晶メーターも装備
MT-07の2024モデルでは、まず、新型の5インチフルカラーTFT液晶メーターを採用。デジタル表示のスピードメーター、タコメーター、シフトインジケーター、気温計、時計、燃料計などといった、様々な情報をシンプルにレイアウトすると共に、高い視認性も確保しています。
新型メーターは独自のスマートフォン連携機能Y-Connectにも対応し、電話着信やメールなどの通知をメーター内に表示することが可能です。さらに、スマホへ専用の「Y-Connectアプリ」をインストールすることで、車両の走行情報から燃費の管理、メンテナンス時期の確認、最終駐車位置、故障通知など、バイクライフを一元で管理できる数々のサービスを利用できます。
ほかにも、グリップ位置を変更した新ハンドルバーや、ホイールスイッチを採用したハンドルスイッチなども装備。オプションには、クラッチ操作なしに滑らかなシフトアップ操作を可能にするクイックシフターも新設定し、素早い変速操作や長距離走行での疲労軽減などに貢献します。
車体色は、新たなトレンドを提案しMTシリーズを象徴する「ダークグレー」、トーンの異なるブルーを組み合わせレーシングイメージを強調して印象づける「ブルー」、そしてダークトーンのローコントラストでシリアスにパフォーマンスを表現する「マットダークグレー」の3色をラインアップ。
価格(税込)は88万円で、2024年3月22日に発売される予定です。
(文:平塚直樹)