■ネヴェーラの最高速度412 km(時速 256マイル)は超えられるのか
イギリスに本社を置く新興企業「アラキス・アウトモビリ」社は、これまで世界最速と謳う電動ハイパーカー「サンドストーム」のレンダリングを公開していますが、はたして本当に発売されるのでしょうか?
資料によりますと、サンドストームは1台200万ドル(約3億円)で限定20台を生産する計画だといいます。また0-100km/h加速は、わずか1.5秒とリマック「ネヴェーラ」を上回り、世界最速の市販車になることを目指しています。
ただし、大きな違いは、ネヴェーラは現実に実在しますが、このサンドストームは存在しておらず、現在はデジタルの世界にだけ存在しています。
公式レンダリングでは、巨大なフロントガラスを備えた低床車両が描かれています。 そのほかにも、フェンダーに取り付けられた多数のLED、大型のサイドインテーク、アクティブなリアウイング、アストンマーティン「ヴァルカン」を彷彿とさせるテールライトなど注目点がいろいろあります。
また興味深いことに、このハイパーカーは完全に電気自動車であるにもかかわらず、後部にはデュアルエキゾーストパイプらしきものがインストールされています。
市販型は、カーボンファイバーとアルミニウム複合材料のブレンドから作られた特注のシャシーを採用します。出力とトルクの数値に関する詳細は謎に包まれたままですが、同社によると、液冷式リチウムイオンバッテリーパックは115kWhの容量を誇り、推定航続距離は500km(311マイル)、わずか30分で0から80パーセントまで急速充電できるといいます。
0-100km/h (62 mph) の加速が1.5秒という驚くべき数字に加えて、同社は最高速度300 km/h(186 mph)も目標にしています。しかし、世界最速というならば、ネヴェーラの最高速度412 km(時速 256マイル)を超える必要があるでしょう。
インテリアのレンダリングは公開されていませんが、定員は2~3名でシートはマグネシウム-アルミニウム合金、CFRM、アルカンターラの豪華なブレンドを誇るといいます。また大型のインフォテインメントディスプレイやBoseオーディオシステムを搭載、クルーズコントロールとアラウンドビューモニターが標準装備されるということです。
アラキスの公式ウェブサイトには、サンドストームのモデルの正式な発売予定日が記載されていません。しかし、ラフなレンダリングから判断すると、製品版の実現は遠い先の話のように思われ、今の段階では発売も危ぶまれているように思われます。