■SF映画から飛び出してきたような近未来的なスタイルが特徴
2019年11月に発表された、テスラ初の電動ピックアップトラックのサイバートラック。当初は2021年の発売を予定していましたが、様々な改良が加えられ、発表から4年が経過した2023年12月に米国でデリバリーが開始されました。
アメリカでのデリバリーを記念して、2024年2月の東京を皮切りに、東海、関西、九州でサイバートラック日本展示ツアーを開催します。
ツアーに先立ち、2月16日〜25日まで展示されるチームラボプラネッツTOKYOで、プレス向けの公開イベントが開催されました。
空から噴き落ちる、地上に憑依する炎のオブジェの前に置かれたサイバートラックの周辺は、地球上とは思えない雰囲気に包まれていました。
実現不可能と言われたテスラサイバートラックのボディサイズは全長5,682.9mm×全幅2,413.3mm×全高1,790.8mm。最大牽引力は4,990kgとなっています。
存在感のあるボディは、ウルトラハードステンレススチールエクソスケルトンと名付けられた強力なステンレス素材を採用。そのボディは高い防弾能力を誇るだけでなく、高い衝突安全性も実現しています。
また、サイバートラックに採用されているアーマーガラスは時速112km/hで飛んでくるボールやクラス4の雹の衝撃にも耐えます。そしてアコースティックガラスは、まるで宇宙にいるかのような高い静粛性を実現しているのが特徴です。
サイバートラックは、後輪駆動車、前後にモーターを搭載した4WD車、そしてサイバービーストと呼ばれるハイパフォーマンス仕様の3モデルが用意されています。
ハイパフォーマンスモデルのサイバービーストは、満充電時の走行可能距離が約515km。最高時速209km/h。レンジエクステンダーを利用すれば705km以上走行可能です。0-100km/h加速はビーストモードで2.7秒というスポーツカー並の実力です。
ステアリングバイワイヤーとリアステアリングを採用し、スポーツカーのようなハンドリングを実現。大柄なボディからは想像できない取り回しの良さを誇ります。
インテリアは、センターに18.5インチのインフィニティタッチスクリーンを設置。またリアには9.4インチのタッチスクリーンを採用しています。天井はオールガラスを採用し、大人5人が乗っても開放感溢れるキャビンです。
カーゴベッドは最大積載量1,134kgおよび1,897Lのロック付き収納スペースに加えて、フロントにもトランクスペースを設置しています。また2列目シートを折り畳むとさらに、1,530Lの荷室容量を確保できます。
カーゴベッドと車内には電源コンセントを設置。電動工具を給電したり、電気自動車を充電したりすることができます。停電時には最大11.5kWの電力を家庭に直接供給することも可能です。
テスラサイバートラックの米国での参考価格は約920万〜約1,500万円となっています。当面日本では販売の予定はありませんが、街を走る姿はかつてのハマー以上の存在感を誇るのは間違いないでしょう。
もしかするとサイバートラックは日本で二度と見ることができないかもしれないので、この機会に見ておくことをオススメします。
(文、写真:萩原文博)