■日本への導入は未定ながら、ファイナルエディションとなるのか!?
アバルトにとって、2024年は創業75周年となるアニバーサリーイヤーです。サソリのバッジが付いたブランドの伝説は、カルロ・アバルトがドライバーのグイド・スカリアリーニとともに「アバルト&C.」を1949年に設立したのが原点となります。
節目の年には、これまでもアバルトでは限定車を発売してきましたが、今回も「アバルト695」をベースとした『75°anniversario』が発売されると、アナウンスがありました。
お馴染み1.4L Tジェットエンジンの排気量にちなんで、1368台の限定数で作られるということです。
ターボユニットは、これまでもアバルト595/695シリーズの上級グレードに採用されてきたギャレット製のGT1446。3000rpmで180psのパワーと250Nmのトルクを発揮します。最高速度225km/h、0-100km/h加速はわずか6.7秒。
エキゾーストにはアクティブバルブを備えた「レコードモンツァ」を装備、Koni FSDショックアブソーバーも採用されています。
見た目のインパクトも絶大で、漆黒のボディにゴールドのアクセントが随所に盛り込まれています。かつて「スコルピオーネ・オーロ」という限定モデルでもブラックとゴールドのコントラストを打ち出していましたが、今回はなんと、ルーフにも大胆なスコーピオンシルエットをあしらったのが最大の特徴です。
他にもゴールドのアバルトロゴ、ピストンをモチーフにしたデカールが目を引きます。
さらに専用の17インチゴールドホイール、黒いブレンボキャリパーと305×28mmローターを備えた高性能ブレーキシステムが装備されています。
内装にも注目です。高品質のブラックアルカンターラダッシュボードは、シックで大人っぽい空間を提供し、サベルト製スポーツシートには、専用のステッチや75周年ロゴの刺繍が入るなど、限定モデルならではのプレミアムな演出がいっぱいです。
気になる日本への導入は未定ですが、これまでの販売実績や日本でのアバルト人気を考えれば、それなりの台数が入ってくるのではないでしょうか?
2008年にデビューしたアバルト500系シリーズも、いよいよエンジン車としての使命を終えているタイミングです。最後にこの75周年モデルを手に入れて、長く大切にしていくというのも悪くないですね。
(文:TOKYO CIAO MEDIA)