ヤマハ発動機がインドで電動スクーターを手がける「River」に出資

■環境計画実現に向けた取り組みの一環

ヤマハ発動機は、日本国内で電動スクーター「E01(イーゼロワン)」の実証実験を行っています。同社は「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」のもと、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時などにおけるCO2排出量)」を2010年比で90%削減する目標を掲げています。

ヤマハ発動機が出資したRiver社の電動スクーター「Indie」
ヤマハ発動機が出資したRiver社の電動スクーター「Indie」

このほど、同社は、インドで電動スクーターの製造、販売などを手掛けるスタートアップ企業「World of River Limited, Inc.(River)」に出資したと明らかにしました。

今回の出資は、Riverが行う第三者割当によるシリーズBラウンド(スタートアップに対する投資ラウンドのひとつ)の資金調達に対する出資です。

Riverは、電動スクーターの開発、製造、販売を行っていて、世界最大の電動二輪市場であるインドでグループ会社の「River Mobility Private Limited」を設立。高品質かつ高いデザイン性を持つ電動スクーターを展開しています。

インドでは政府による国内製造業の振興や環境対策に向けた、各種エネルギー多様化施策の一環としての電動化推進支援をしていて、電動二輪市場が急速に拡大しているそうです。

ヤマハ発動機は、今回のRiverへの出資を通じて、同社とのEV市場における事業協力を模索していくとしています。出資は、同社の環境計画実現に向けた取り組みの一環です。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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