■環境計画実現に向けた取り組みの一環
ヤマハ発動機は、日本国内で電動スクーター「E01(イーゼロワン)」の実証実験を行っています。同社は「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」のもと、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時などにおけるCO2排出量)」を2010年比で90%削減する目標を掲げています。
このほど、同社は、インドで電動スクーターの製造、販売などを手掛けるスタートアップ企業「World of River Limited, Inc.(River)」に出資したと明らかにしました。
今回の出資は、Riverが行う第三者割当によるシリーズBラウンド(スタートアップに対する投資ラウンドのひとつ)の資金調達に対する出資です。
Riverは、電動スクーターの開発、製造、販売を行っていて、世界最大の電動二輪市場であるインドでグループ会社の「River Mobility Private Limited」を設立。高品質かつ高いデザイン性を持つ電動スクーターを展開しています。
インドでは政府による国内製造業の振興や環境対策に向けた、各種エネルギー多様化施策の一環としての電動化推進支援をしていて、電動二輪市場が急速に拡大しているそうです。
ヤマハ発動機は、今回のRiverへの出資を通じて、同社とのEV市場における事業協力を模索していくとしています。出資は、同社の環境計画実現に向けた取り組みの一環です。
(塚田 勝弘)