■男女を問わず若年層の心をつかんだオーセンティックでレトロな外観
ヤマハ発動機の広報グループが多様な事業内容をはじめ、社外での活動、OBの活躍などを発信しているのが「ニュースレター」です。
今回のテーマは、2023年12月に発売された原付二種のニューモデル「XSR125 ABS」。ネオレトロな外観は男女を問わず若年層から大きな反響があり、発売日前後には1000台を超えるバックオーダーを抱えたそうです。
開発プロジェクトリーダーを務めた平井史泰さんは、「今日はこの靴を履いて出かけよう! そんなふうに、初めての愛車を迎える若い世代の皆さんにも、気負わず、履きこなしてもらえるようなバイクをお届けしたいと考えました」と、開発の想いを語っています。
さらに、平井さんは「Z世代と呼ばれる皆さんは、明らかに私たちの世代とは異なるモノの見方や感じ方を持っていると感じます。よく言われるモノよりコト、多様性に対する受容性、情報に対する感度などもそうですが、私は直感的な感性を大切にするというところに、ほかの世代との違いをより強く感じています」と続けています。
たとえば、オートバイのデザインについても、一瞬にして見抜いてしまう力があると感じているそうです。その直感は、漠然とした印象のようでいて、じつはライダーがまたがった時のシルエット、細部の形状や仕上げまで感じ取っていると分析しているようです。
「私たちも手を抜くことはできません。全体の印象をよりスタイリッシュにするために、できる限りメーター類を小型化したり、それと同時に小さなアルミパーツの表面処理に手をかけたりしました。成果として、デザインについては高い評価をいただいています。肌感覚では、女性からの支持もとても高いと感じています」と手応えも語っています。
同時に、「ちょうどいい」も開発チームが大切にしたキーワードだそうで、乗りやすく、購入しやすい一台を実現するため、シンプルな機能で、純粋にオートバイとの一体感を感じられるパッケージが追求されています。
「我々の願いは、できる限り長く乗っていただきたいということ。相棒と呼べる存在までとことん付き合えっていただければ、その先も素晴らしいバイクライフが待っていると思います」と平井さんは締めています。
ヤマハ発動機によると、2017年以降、二輪免許の取得者は増加傾向にあり、Z世代と呼ばれる10~20代の若者がその約半数を占めているそうです。さらに、コロナ禍をきっかけに125㏄クラスの販売も着実に伸長し、ヤマハ発動機では、各カテゴリーに「YZF-R125」や「MT-125」といったモデルを展開。
「XSR125」は、オーセンティックでレトロな外観をはじめ、シーンを問わずエキサイティングな走りが魅力の新モデル。開発陣が想定したターゲットは、初めてオートバイに乗る20歳の大学生だそうです。
2023年秋に開催された「ジャパンモビリティショー2023」にも出展され、またがることのできる車両の前には、男女問わず、若い世代の来場者で長い順番待ちの列ができました。発売日の前後には、1000台を超えるバックオーダーも発生するなど、現在も販売は好調に推移しています。
広報担当者によると、「XSR125」に試乗すると、平井さんら開発陣がこだわった「乗りやすさ」を実感することができるそう。ハンドル位置やシートの形状などのライディングポジションは、街中での走行から週末のファンライドまでカバーする、ちょうどよさを実感できるとのこと。
気になる方は、ヤマハバイクレンタルにも順次配備される予定ですので、こうした機会を使って乗ってみる手もあります。
(塚田勝弘)
【関連リンク】
XSR125 ABS
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/xsr125/
ヤマハバイクレンタル
https://bike-rental.yamaha-motor.co.jp/lp/xsr125/