海外の純正部品でカスタマイズするという新しい提案を行う
カスタムカーの祭典・東京オートサロン2024が千葉県の幕張メッセで開催されています。ここでは、北10ホールにある「トヨタ車体」のブースを紹介しましょう。
日本だけでなく世界的な人気モデル、トヨタランドクルーザーの開発・生産をしているのがトヨタ車体です。そのトヨタ車体がユーザーに長く、安心して、楽しく乗ってもらいたいという思いから、2023年に立ち上げたランクル専門店がランクルBASEです。
ブースには、ランドクルーザーのカスタムカー2台をはじめ、メーカーだからできるカスタムの楽しさを提案しています。
出展車両の1台目は、東京オートサロン2023に出展したランクル40×ランクル70の完成モデルです。昨年の出展した車両のボディを改造し、ラジエターを搭載。さらに排ガス基準・法規に適合させ、公道の走行を可能としています。
ランクル40×ランクル70は、「長く、安心して、楽しく乗り続けたい」というランクBASEのメッセージを具現化したモデルで、ランドクルーザー40のスタイリングとランドクルーザー70の信頼性(ベアシャシー)を一つの車にまとめました。
アッパーボディは昭和63年式のBJ40V。ベアシャシーは平成14年式のHZJ71Vを採用。エンジンは4.2Lの1HZ型。サスペンションやホイールはランクル70の純正部品を使用しています。
オートサロンというとニューモデルのカスタムの提案が定番でしたが、今後電動車が増えていくことを考えると、旧車のレストアやカスタムもオートサロンにおいて大きなポジションを占めていくと言えるでしょう。
そしてもう1台は、ブラッククルーザー70です。2023年11月に約8年ぶりに日本市場に再同ニュされたランクル70をベースに、多彩な海外仕様の純正部品を選りすぐって装着しています。
ボデカラーはマットブラック塗装を施すことで、モダンさとタフさを表現。ブラッククルーザーというネーミングには海外純正部品を日本に持ち込む黒船という思いが込められています。
世界各地で様々な使い方をされているランドクルーザー70だからこそ、成立する新しいカスタムの潮流といえるかもしれません。
展示としては、年央にランクルBASEで販売を検討しているランドクルーザー70の海外仕様純正部品をはじめ、ランドクルーザー300のパーツを展示しています。
2024年にはランドクルーザー250も販売開始され、まだまだランドクルーザー旋風は続くでしょう。
(文、写真:萩原文博)