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■まさかのトヨタブースにジムニーがあったワケ
TOYOTA GAZOO Racing…つまり、トヨタのブースを歩いていて、ステージ上の車を思わず2度見。えっ?どうしてこの車がトヨタブースに?
もしかして置き場所を間違えてしまったのか??
そう思った理由は、私の記憶が確かならば、この車はトヨタ車ではないからです。
車名は「ジムニー」。そう、スズキの車。
にもかわらず、トヨタブースのステージ上に堂々と置かれていた理由は、ここに並んでいる車両はすべて「モリゾウ氏の愛車」という括りだから。
ちなみに“モリゾウ”とはトヨタの会長である豊田章男氏が「一人の車好きオジサン」として活動するときの名前。
そう言われれば、ここに置いてある理由も納得です。が、それにしても、他社の車をステージの上に置くなんてトヨタも太っ腹ですね。
トヨタの東京オートサロン特設サイトにもこのジムニーはしっかり掲載されていて、車両詳細へのリンクをクリックすると、スズキのサイトに飛ぶんだから凄すぎ!
ちなみにスクーターの「ヤマハ・ビーノ」も愛車の1台として並べてありましたよ。
●ついに日本で買えるようになった…の!? シレッと展示してあったジムニー5ドア
あれ、ダックスフンドみたいに妙に長い「スズキ・ジムニー」が。スズキブースに参考出品ならわからなくもないですが、そうではなく、ショップのブースに置いてあったので、3ドアをベースに車体を延長したストレッチ仕様の改造車かと思いきや…どうやらそうではない様子。
なんと「アクセルオートコーポレーション」がインドから輸入した、正真正銘のジムニー5ドア。
突然現れるとびっくりしちゃうよ。
●西部警察風味のスーパーシルエット?
かつてレースで大暴れした、「トミカスカイライン」こと「スカイラインスーパーシルエット」。それをV36スカイラインクーペをベースに作ったと思われる車両ですが、ルーフにはなぜか回転灯が。
どうして?
オジサンにしかわからないと思いますが、トミカスカイラインのベースになっているのは、R30型スカイラインで、同時に赤/黒2トーンのR30型スカイラインといえば、西部警察。
ということで、ベースモデルをR30ではなく、V36としたスーパーシルエットと西部警察の融合というわけ。
それにしてもアイデアとセンスの良さに脱帽です。
●チューニングカーではなくマツダ謹製。さりげなく2.0Lエンジンを積んだロードスター
マツダブースにあったロードスターは、マツダが今後進める「MAZDA SPIRIT RACING」のコンプリートカーとして市販予定。
日産でいうところの「NISMOロードカー」とか、トヨタでいうところの「GRMN」みたいなカスタマイズモデルと考えればわかりやすいかもしれません。
最大のサプライズは、エンジン。なんと国内向けのソフトトップモデルには設定のない2.0Lエンジンを積んでいるのでした。エンジンはリッターあたり100ps、つまり200㎰を想定して鋭意開発中とか。
●こちらもメーカー謹製。GRヤリスのエンジンを積んだレクサスLBX
TOYOTA GAZOO Racingのブースに置いてあったレクサスLBX。単なるドレスアップモデルかと思いきや、エンジンはなんと「GRヤリス」用の1.6Lターボを積んでいるのだとか。
つまり、GRヤリスのパワートレインを移植したレクサスLBXってとこでしょうね。市販したら楽しいだろうなあ……なんて。
こういうのをサラリと展示するのが面白いですね。
(工藤 貴宏)