塚本ナナミが「おばさんフーニガン」を襲名!? 2024年はアメリカでドリフトに挑戦!!

■アメリカのドリフトシリーズ「ホットピット」に参戦

●おばさんだって!? そうです、世界一カッコいいおばさんになってやるw

HotPit AutoFest大会の様子
HotPit AutoFest大会の様子

clicccarの読者の皆さん、明けましておめでとうございます! 塚本ナナミです。

2024年、始まりましたね。

私は今年も止まらずに挑戦を続けていきますので、これからも読んでいてワクワクするコンテンツをclicccarさんを通してお届けしていきますね。

2023年を振り返ると…。今まで慣れ親しんだ日本を飛び出して、アメリカでドリフト競技にチャレンジした激動のシーズンでした。

今の目標は、ドリフト競技の最高峰「フォーミュラドリフトUSA」に参戦して、女性初のシリーズチャンピオンになることです。

アメリカをトレーラーで横断
アメリカをトレーラーで横断

今後3〜4シーズンのプランで達成することを目標にしています。去年はその前段階として「HotPitAutoFest」(通称“ホットピット”)へ参戦しました。

フォーミュラドリフトUSAの下部リーグで、主催者もフォーミュラドリフトUSAの現役のドライバーです。さらに、出場者の半数近くがプロで活躍しているドライバーです。

かなりレベルも高く、このシリーズで表彰台の常連になることで、フォーミュラドリフトUSA参戦へ向けてライセンス獲得の可能性が高くなります。

●大会初戦2日前なのに、競技車両がない!

ホットピット参戦のために、まずは「車探し」を始めました。

なんとか手に入れた180SX
なんとか手に入れた180SX

日本にいる時からロス周辺で競技車両を売ってくれる人を探し、見つけたのが「180SX」です。

価格は2万ドル。当時のレートで約300万円!!

余談ですが、2023年は記録的な円安と物価高が重なって、年間の遠征費用だけでも150〜200万円くらいかかりました。

こちらではラーメン1杯2500円とか普通なので、金銭感覚がどんどんおかしくなります(笑)。

2万ドル(約300万円)の180SXを買うために送金するときは、手が震えました。

Car Meetの様子
Car Meetの様子

えい!っと送金ボタンを押して、アメリカで無事に引き渡されたのですが、売り手の方とのスケジュールが合わず、実は大会2日前まで私の手元に車はなかったんですよ。

車のセットも決まっていないし、練習もできないしで、なかなか焦りましたが、結果的にはホットピット2023シーズンに参戦して、塚本ナナミの名前をある程度認知してもらうことができたと思います。

●SEMAショーと有名ブランド「フーニガン」からの招待

初のセマショー
初のセマショー

ホットピットに参戦するだけではなく、様々なイベントに参加することで、着実に知名度を上げていき、世界最大規模の自動車パーツ見本市「SEMAショー」にも参加ができました。

日本で活動している時からのスポンサー様である「TONE」がブース出展する関係で、関係者パスをもらうことができました。

広い会場、やっとたどり着いたTONEブース
広い会場、やっとたどり着いたTONEブース

また、2023年1月2日に不慮の事故で亡くなってしまったケン・ブロック氏が立ち上げた、世界的に有名なブランド「フーニガン」が、SEMAショーの野外会場で実施していた「バーンヤード」というイベントにも参加ができました。

Hooniganバンヤードの盛り上がり
Hooniganバンヤードの盛り上がり

リアタイヤが破裂するほど過激なドリフト、定常円を繰り返しながら観客のボルテージもマックスになっていく中で、女性として参加できたことは非常にいい経験になったと感じています。

●プロキャリア12年、塚本ナナミがおばさんに!?

Hooniganラスベガスのイベントにて
Hooniganラスベガスのイベントにて

バーンヤードでのパフォーマンスや、盛り上がりを見たフーニガンチームから再度、お呼びがかかり、SEMAショー終了後、その翌週に開催されたフーニガン主催の走行会にも参加しました。

ラスベガスモータースピードウェイを貸し切ってのドリフト走行イベントで、仲間として迎えてくれたことは、「ケン・ブロック」を尊敬する私の中で最高の喜びでしたね♪

実は、この走行会イベントの少し前に、私にとってかなりショックなことがありました…。

ある人に「塚本さんってもうおばさんですよね」って言われたんです。

めちゃくちゃショックでした(笑)。

ただ、言われてみれば、すでにプロドライバーとしてのキャリアが12〜13年になるので、「おばさん」と言われればおばさんです。

このままだと、周りから「いい歳して」とか言われちゃいそうなのですが、私はおばさんフーニガンとして走り続けることを決めました!

フーニガン主催のイベントに招待してもらって、バリバリ横滑りしながら白煙モクモクさせるおばさんって、そんなにいないと思いませんか?

おばさんフーニガン、これからも続けていきます!!!

●2024年のアメリカ挑戦継続に向けて新プロジェクト始動

2023年は、本当に過去最大レベルで動き回りました。

アメリカ、日本、中国、タイなど国を超えて活動し、自分がこれからやりたいことも明確になって、ようやくコロナの時期に止まっていたものが動き始めました。

2024年もアメリカのドリフト競技に参戦し、フォーミュラドリフトUSAのライセンス獲得に向けて突き進みます。

実は、アメリカ活動を継続し、さらに飛躍させるために“あるプロジェクト”を立ち上げています。

クラウドファンディングでご支援をいただいた方と一緒に、「アメリカでドリフト世界一を目指そう」というプロジェクトです。

Project773クラウドファンディング「みんなで目指すドリフト世界一」
★2024年1月7日(日)スタート>

アメリカ活動のためのクラウドファンディング
アメリカ活動のためのクラウドファンディング

塚本ナナミを少しでも「応援するよ!」という心優しい方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらのページをご覧になって欲しいと思います。

(文・写真:塚本 ナナミ

【関連リンク】

塚本ナナミの773TV(YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/@nanami-tsukamoto

塚本ナナミ X
https://twitter.com/nanamitsukamoto

この記事の著者

塚本 ナナミ 近影

塚本 ナナミ

2013年に4輪デビューし国内外のレース、ラリー、ドリフト競技に参戦する「三刀流」ドライバーとして活躍。2007年にモータースポーツに触れてから車業界の盛り上げと啓蒙活動にも力を入れ、テレビなどのメディアにレーシングドライバーとして出演。
さらに、やまなし大使、人気アプリゲーム「ドリフトスピリッツ」(バンダイナムコ)のキャラクター兼プロデューサーとしてイベントを開催。子どもや女性にもモータースポーツの普及をと、東京タワーのE-MOTOR SPORTS施設のアンバサダーを務める。
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